▽21ーレンズの先に。 ページ22
【マサイside】
どうしてもカンタとAを親密にしたかった
シルクと俺とトミー。
あの二人がくっつくのは時間の問題だけど
なによりあの二人は人見知りだ。
だから、どこかできっかけを作らないと
話すこともあんまりないと思う。
そう思って大学のあの時間に三人で計画した。
連絡先を交換して、どこにいくかとか
時間とか後々決めて。
水溜りと魚だからってだけで水族館にしたのは
安易だったか?
だけど今思う。
来て正解だ。
水槽を見つめるカンタを
静かに澄んだ目で見つめるA
あんなAは珍しくて
好きなんでしょ?って聞いたら
分かりやすく顔を赤く染めて
何だか、兄のように嬉しかった。
シルクも多分そうだと思うけど
Aは俺たちにとって妹みたいな存在で
実の妹じゃないから
癒しになって、可愛くて。
「うまくいってるみたいだな」
「うん、楽しそう」
「カンタ超笑ってる」
ひとつの水槽に肩を並べて
顔を見合わせて笑う二人が
楽しそうで、嬉しそうで、とてもきれいで
自然とシャッターをきってしまう。
撮れた写真を確認して
なかなかうまく撮れたことに喜んで
現像してAとカンタに渡そうと思った。
いつのまにかトミーとショーの予定表に
移動していたシルクが
「イルカショーやるって!!」
と、こいつも楽しそうに言ってきた。
カシャ…
「なんで今なんだよ(笑)」
「すっげ楽しそうだった」
「ぜってーアホみたいな顔した!」
「大丈夫だって」
撮った写真をシルクに見せる
「ぁ、大丈夫だわ。…なにがなんだよ!(笑)」
と一人でやっているシルクをまた撮る。
そうしているうちにカンタとAも
俺たちのほうに来た。
「イルカショー楽しみですね!」
ニコニコで水溜りボンドの二人に話すA
「水かかるかな?」
心配顔のカンタ
「シルク水のかかる位置にいなよ(笑)」
イタズラ顔で笑うトミー
「せっかくならかかりたいよな!!」
誰よりも楽しそうなシルク
全部。全部残したかったから
少し後ろを歩いてカメラを構える
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海月(プロフ) - 《ロシアの狐猫》みもうねこさん» コメントありがとうございます!行間ですね。気持ちとか行動、発言で行間は変えてるんですけど…もう少し短くしてみますね! (2016年9月8日 18時) (レス) id: 1f021aa7d4 (このIDを非表示/違反報告)
《ロシアの狐猫》みもうねこ(プロフ) - 面白いです!カンタ可愛い(笑)更新頑張って下さいね!あ、あと、行と行の間の行間が結構長いので、もう少し短くしたほうが読みやすいかもです( *・ω・)ノ (2016年9月8日 17時) (レス) id: c34ebd21c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2016年9月5日 22時