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「…少し、座って話しましょうか」
私の気持ちを察したのか、木にもたれ座るよう促す男性。
それから、なるべく分かりやすいように全てを話した。
単純に話せるわけがない。
途中で言葉を詰まらせたり、飲み込んだりした。
お母様のこと。
鏡のこと。
ひどい扱いをされてきたこと。
殺されそうになったこと。
気づいたら大粒の涙を流していた。
『もう嫌よ…あの家に戻るのは……』
名前も知らない人にこんな話して大丈夫だったかしら…。
思わず俯く。
すると、男性の口から思わぬ言葉が零れる。
「ならば、私の家に来ませんか」
『…え？』
一瞬の間。
その後いきなり男性は頬を真っ赤にして
「いや！こんな庶民なんぞの家に来ませんかなんて無礼であることは分かっています！！」
あわあわと訂正する。
『そんなこと思っていませ…』
「でも！
悲しく涙を流すあなたを放っておけないのです…」
控えめに呟き、俯く。
＿きっとあなたは、とても優しいのね。
自然と、笑みが溢れる。
私は、あなたといる【選択】をした。
『では、お言葉に甘えて匿ってもらおうかしら』
すると、ぱあっと顔を晴れやかにするあなた。
「本当ですか！？」
『ええ、私あなたが気に入ったわ』
「では、早速案内いたします！」
そう言って起き上がり、足早に歩き始めるあなた。
『そういえば…、
まだ名前を聞いていませんでしたね』
すると、歩いていた足を止めあなたは振り返った。
「私の名前は、
マサイです」
『マサイ…素敵な名前ね』
マ「あなたの名前は？」
『私は、白雪姫。
……って、みんなには言われてるけど
本当の名前は、Aなの』
容姿から勝手につけられた"白雪姫"というあだ名のようなもの。
あんまり好きではないのだけれど。
いつしか自分自身さえ白雪姫と言っていた。
久しぶりに言った私の本当の名前。
マ「A、そっちのほうがずっとあなたに似合ってる」
＿あなたは、なんでそこまで私を受け入れてくれるのだろう。
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ぷぅ(プロフ) - 始めたばかりで申し訳ございませんが、更新を一時停止させていただきます。申し訳ございません (2018年5月21日 17時) (
レス) id: ae79691318 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - ありがとうございます！とても嬉しいです！！これからの展開にもご期待下さい！ (2018年4月22日 11時) (レス) id: ae79691318 (このIDを非表示/違反報告)
ほたるん - すごくこの作品はよかったです！これから頑張ってください！ (2018年4月22日 0時) (レス) id: dbd85b2f4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ | 作成日時：2018年4月14日 22時
