嘘から始まる恋【マホト・そらちぃ】

37.傘 ページ38

〜マホトside〜


自「ごめん…私…行かなきゃ！」




そう言って走って出て行った彼女





あまりの急な出来事に止めることができなかった





マ「行かなきゃって…どういうことだよ…」





ふと外を見るとやはり大雨が降っている





マ「あいつ…傘…」





俺は急いで傘を持ち外に出てAを探す




雨の勢いはすごく傘に強く打ち当る







マ「どこいったんだよ…」








しばらく探していると公園に着く



着くと同時にある2人の姿が見えた





その2人はびしょ濡れで抱きしめ合っていた


地面には傘が落ちている







マ「こんなとこですごいな…笑」





そう思いながらその場を去ろうとしたが





ふと思った…








あの傘…





見覚えがある…






パッと視線を傘の方へ変える







マ「俺の傘…」









マ『今日もしかしたら雨らしいから…傘ないでしょ？これ持って行って』

自『ありがとう！助かる！』









ということは…あれって…









マ「A…？」









じゃあ相手は…誰なんだ！？









すると抱きしめ合っていた2人は離れ顔が見え、その正体はすぐに分かった







マ「そら…？」









自『ごめん…私…行かなきゃ！』









マ「そういうことかよ…」

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