嘘から始まる恋【マホト・そらちぃ】

28.愛より…(1) ページ29

マホトの家に着きインターフォンを鳴らす


ドアが開くとマホトが顔を出した




マ「いらっしゃい、入って」

自「お邪魔します…」



玄関で靴を脱ぎ、リビングへ行く



自「あれ？マホトひとりだけ？」

マ「うん、あいつらは今出かけてる。何か飲む？」

自「あ…お茶もらおうかな…」

マ「オッケー…適当に座ってて」

自「うん、ありがとう…」



ソファーに座る
マホトの家に来たのは良いけど…やっぱり頭の中はそらくんのことでいっぱいになる…




だめだ…忘れないと…








マ「はい、お茶」



マホトはそう言ってお茶をテーブルの上に置き、ソファーに座った




自「ありがとう…」

マ「大丈夫？」

自「え？…何が？」

マ「いや…なんか元気なさそうだから…」

自「そ…そんなことないよ笑」




私はマホトに笑って返事するが、自分でも分かるくらい笑顔に余裕がない



するとマホトは私の手を握り…



マ「何か辛いことがあったら我慢せずに俺に頼って？一緒にいない時はいつでも連絡してくれていいからさ」


自「うん…ありがとう」






その瞬間…2人でいる空間の雰囲気がガラリと変わった気がした







マ「ねぇ……キス…していい？」

自「……うん」









マホトは私の頬に手を当て唇を重ねた









ごめんね…そらくん…









私は愛より復讐を選んだ









もう戻れない…

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