嘘から始まる恋【マホト・そらちぃ】

24.離れていく距離 ページ25

そ「好きだから」




その言葉がすぐには理解できなかった




今なんて…？




そらくんが…私のこと…好き？






そ「ユイちゃんの彼氏だったのを知ってて付き合ってるのって親友ならおかしいよ…一体何があったの？」




突然好きだって言われたし…何て言い訳したらいいのか分からない




もう頭が真っ白だよ…





自「そらくん…鋭いんだね…分かった、教えてあげる



復讐してるの…マホトに」





そ「ふ…復讐！？なんで…」

自「ユイが亡くなったのはマホトのせいなんだ…ユイの家に行った時、遺言があってね…そこに彼氏のことを恨んでるような内容が書かれてたの」

そ「その彼氏がマホトさんだったってこと？」

自「うん…きっとマホトはユイのことを捨てたんだよ…あんなに好きだったのに…幸せそうだったのに……だからユイと同じ思いをさせるために復讐してる」





言っちゃった…





本当はこんなこと言うはずなかった




だってそらくんはマホトの仲間だから





そ「ダメだよ…復讐なんて……確かにもしそうならマホトさんが悪い…許せないよ？でもAが心配だよ…復讐なんてしたらいつか自分自身を傷つけることになるかも…」

自「傷ついたっていい…ユイの無念を晴らせるなら何だってする

そらくんには迷惑かけないし、私がマホトの彼女である限り、もう…私とは関わらない方がいい」


そ「A…」

自「送ってくれてるありがとう…さようなら」




私は振り返りそらくんから離れていった




そ「A!!」




そらくんの呼ぶ声にも立ち止まらずどんどん進む




距離が離れていくにつれ涙があふれてくる







ごめんね…そらくん…









私も好きだよ…

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