嘘から始まる恋【マホト・そらちぃ】

17.交換(2) ページ18

〜そらちぃside〜

朝、俺は少し早く学校に着いて教室の前で立っていた



彼女を待つために…




あれから図書館で泣いてる彼女のことが頭から離れない…




好きなんだって気づいてからもっと離れない





そう考えているうちに彼女がやって来た



自「そらくんおはよう！」

そ「あ！Aおはよ！待ってたよ！」

自「え？どうしたの？」

そ「一緒に授業受けようと思って^_^ 」

自「うん！一緒に受けよ^_^」





前の様子とは全然違って、今日は元気そうだった

あえてあの時の話は触れないようにしたけど…

もう大丈夫なのかな？





教室に入り、1番後ろの席に座る


あ…そうだ…まだ連絡先聞いてない

せっかく今一緒に授業受けてるんだから





そ「そうだ！まだL◯NE教えてなかったよね？」

自「あ！そうだね！」


お携帯を出してL○NEを教えあい、新しい友達の欄にAが加わった




連絡交換しただけなのに距離が縮まった感じがして嬉しかった…




って…まだ友達なのに何舞い上がってんだ俺は！






そんなことはいいとして…


最近ユイちゃんと一緒にいるとこ見てないような…





そ「そういえば最近ユイちゃん見ないよね？」





この不意に聞いた質問でさっきまで笑顔だった彼女の顔が暗くなり、こう言った




自「あの…実はさ…ユイ…1ヶ月前に亡くなったんだ」



一瞬何言ってるか分からなかった…
でもあの時図書館が彼女が泣いてた理由が分かった…


ユイちゃんが亡くなった…？



でも…なんで…いきなり






そ「え…それ本当？」

自「こんな嘘つくわけないじゃん…」

そ「そ…そうだよね…そうなんだ…」



2人の空間だけ暗い空気になる
なんか俺…まずいこと聞いちゃった
もっとAの気持ちわかってあげればよかった…




自「本当はもっと早く言うべきだったんだけどごめんね…」

そ「辛かったね」

自「え？」

そ「大切な親友なのに…こんな辛いことないよね…俺こそ何もできなくてごめん…」

自「そんな…そらくんが謝ることじゃないよ…」

そ「もしまた辛くなったり寂しかったりしたらいつでも連絡して^_^」

自「うん…ありがとう」









今の俺には励ますことしかできないけど…Aを元気づけたい

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