お魚軍団Fischer's =2

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〜YOU.SIDE〜



あの喧嘩があって以来、シルクのひっつき具合が増してきた気がする。


冬で寒いからなのかもしれんけど。




ｼﾙ｢なあA〜。せっかく来てくれたのに悪いけど動画編集するわ。｣


｢あ、いいよいいよ。じゃあ私お邪魔だからシルクの向かい側に座るね。｣



さっきまでシルクの隣でぬくぬくしてたけど、さすがに邪魔だと思い、シルクの顔が見える向かい側にいこうと立つ。



ｼﾙ｢んーや、Aはここ。｣


足を開いてトントンとその間を叩く。


｢その中に入れってことやないよね…??｣


ｼﾙ｢そういうこと。ほれ。｣


シルクに手を引っ張られてバランスを崩す私。

うまい具合にシルクに抱きとめられる。




ｼﾙ｢寒いから離れるのなし。｣



そんなこと言われると、顔に熱が集まってくるのを実感してしまう。




ﾏｻ｢おーい。何回言えば済むんだ。俺らを空気にするな。｣


ﾀﾞﾎ｢Aちゃんがのぼせて顔真っ赤になってるぞ。｣


ブーイングが飛び交っている。


そうだ。私のぼせたから顔赤いんやね。


ｼﾙ｢違う違う。A照れてるだけだから。ね?｣


｢…いじわる。｣


ｼﾙ｢意地悪で結構。｣


そう言うとシルクは私の肩に顎を乗せ、せっせと動画編集を始めた。


私の頭が沸騰していることも知らずに。

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