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勢いで「うん」なんて言ってしまったけれど、大丈夫だろうか…
布団に潜っても尚、落ち着きのない私。
…でも、仕方ない。すごく嬉しかったんだから。
やっと、私にも友達と呼べる人ができそうなんだ。
…これを受け入れてくれればの話だけど。
きっと、話せば分かってくれるはず。
シルクめっちゃいい人だったし。
あとは、明日の目の色によるかな…
良い性格であってほしい。
そう願って目を閉じた。
.
窓から日が差し込み、目を覚ました。
気分は…悪くない。
少し安心して、ベットから降りる。
一呼吸おいて、鏡の前に立ち、そこに映る自分と目を合わせた。
「…白…か。」
白。そこまで悪い色ではない。…見た目はちょっと怖いけれど。
この色は…“敬”。性格よりも、口調の方が大きく変わる。
他人に対して、丁寧な話し方…つまり、敬語になる。
話す相手によっては、違和感がものすごい。
昨日の…シルクとは少し話しただけだが、変に思われそうだな…
でも、このこともちゃんと説明すれば、分かってくれるはず。
私は、彼と、まだ会ったこともない彼らを信じ、準備を始めた。
.
シルク「あ、A!」
待ち合わせ場所のあの公園へ行くと、既にシルクが来ていて、私に手を振る。
遊具の上のシルクに、私も小さく手を振った。
下に降りてきたシルクは、少年のような笑顔を見せる。
シルク「じゃ、行こ!」
「は、はいっ!」
シルク「ん?」
あ…やば…敬語……
シルクは私を見つめて、少し不思議そうな顔をする。
ちゃんとカラコンは…してきたよね……うん、してきた。目は大丈夫…
シルク「別に敬語じゃなくていいからな?w」
「あ、ごめん…」
私は笑ったシルクにバレないように、手で口を隠して「なさい…」と付け加えてしまった。
そして、なるべく口数は少なくし、色んな緊張と不安を抱きながら、シルクについて歩いた。
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革ベルト
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あずきいろ
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ゆーみん - めっちゃ良かった!!!!!!!! (2021年8月7日 5時) (レス) id: 4658dd46fd (このIDを非表示/違反報告)
もとぱちゃんりょ - ←名前変えました。かれんです!久々に来たら完結してた!お疲れ様でした。 (2019年10月17日 16時) (レス) id: 96b6382269 (このIDを非表示/違反報告)
あるみ - わぁ・・・!めっちゃいいお話ですね・・・!!ありがとうございました(*^^*) (2019年9月14日 17時) (レス) id: d943871739 (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 完結おめでとうございます!続編作ってほしいw (2019年3月10日 19時) (レス) id: bb4ef08cd2 (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - キノコさん» ありがとうございます! (2018年12月3日 17時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちきなこ | 作成日時:2018年10月10日 9時