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モトキ「A!大丈夫…?」
「わっ、もっきゅん。大丈夫だよ。」
マサイの家に着くとすぐにもっきゅんが駆け寄ってくる。
自然に笑ったつもりが、少しぎこちない笑顔になってしまった。
モトキ「…あれ、どーしたの?その荷物。」
シルク「あぁ、A、今日マサイん家泊まるんだよ。お前も泊まるだろ?」
もっきゅんは一瞬ぽかんとして、「うん、泊まってくけど…」と不思議そうな顔をする。
マサイ「とりあえず中入って。話すから。」
モトキ「なるほどね…それさ、自分でコントロールすることってできないの?」
話を聞いたもっきゅんは、そう私に優しく問いかける。
「できないことはないんだけど…」
ゆっくりと話し始めた私を、皆は真剣で、でも優しい目で見つめる。
「力の制御。時々、無意識のうちに出来るの。上手くやれば、コントロールして、自分で目の色が変えられる…はず。…だけど、全然出来なくて…」
…あぁ、まただ。だんだん力が強くなってる。
ンダホ「大丈夫だって。A、頑張ってるんでしょ?きっと出来る…」
ダホちゃんの言葉を遮るように、私は首を横に振る。
「違うよ。私、何も努力してない。出来ないから、出来なかったから、逃げてるだけ。」
口から溢れ出てくる声を、止められなくなってしまう。
口ではなく、水を流し始めた片方の目を手で覆い隠す。
「これに、負けてる。…自分にだよ?可笑しいよね。もう…」
マサイ「A…」
「もう、嫌になっちゃってさ。自分が分からない。性格とか、本心とか。何にも…」
シルク「A、大丈夫…」
「大丈夫じゃない。救いようがないんだよ。だから…」
シルク「A、そんなことないっ…」
「優しくしないでっ!!」
思いきりそう言って、我に返った。
皆が驚いた表情で私を見る。
「……ごめん…」
立ち上がって、部屋を出ていこうとした私の体は、何かに引き止められた。
腕を掴まれたと気付いた時には、既に体が包み込まれていた。
上手く回らない頭でその状況を理解するのには時間がかかったが、背中に温かさを感じたのはすぐだった。
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ゆーみん - めっちゃ良かった!!!!!!!! (2021年8月7日 5時) (レス) id: 4658dd46fd (このIDを非表示/違反報告)
もとぱちゃんりょ - ←名前変えました。かれんです!久々に来たら完結してた!お疲れ様でした。 (2019年10月17日 16時) (レス) id: 96b6382269 (このIDを非表示/違反報告)
あるみ - わぁ・・・!めっちゃいいお話ですね・・・!!ありがとうございました(*^^*) (2019年9月14日 17時) (レス) id: d943871739 (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 完結おめでとうございます!続編作ってほしいw (2019年3月10日 19時) (レス) id: bb4ef08cd2 (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - キノコさん» ありがとうございます! (2018年12月3日 17時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちきなこ | 作成日時:2018年10月10日 9時