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side_Hokuto
大我に拒まれて、少し不貞腐れた俺は大我を放って
特に用もないのにキッチンに立っている。
大我に俺の不満をアピールしたくてそうしてる
けど、当の本人はというと、テレビを消して
ずっとスマホを
いじっている。
俺はゲームのモンスターに負けたのか。
そう考えると、死ぬほど惨めだ。
しばらく経っても大我は俺に声もかけてこない。
そして、なんだかこんなことで不貞腐れている
こともくだらないと思えてきて、俺はもう不満
アピールをやめることにした。
俺は何事もなかったかのように大我に声をかける。
｢大我、風呂入る?｣
大我からの返事はなく、様子を見に行ってみると
そこにはソファの上で気持ちよさそうに眠る大我の
姿があった。
｢可愛すぎんだろ…｣
その天使のような寝顔と無防備さに、身体の奥が
熱くなるのを感じる。
既に俺の頭の中には｢起こす｣という選択肢はなく、
眺める、もしくは襲う…
そうだ、今なら大我に触れられる。
大我の意識がないうちに触れ、その気にさせて
しまえばいい。
こんなことを考えてしまうほど、俺の理性は限界を
迎えていた。
俺は大我の寝息がかかるくらいの距離にまで
近づき、触れるか、触れないか微妙な感じの
キスをした。
随分ぐっすり眠っているようで、その程度では
起きない大我。
それをいいことに、俺は大我のシャツの下に手を
ゆっくりと滑り込ませ、柔らかい肌に触れる。
そして、今まで大我に止められていたその先に
進みたくて、俺は慎重にシャツを捲りあげた。
｢………え｣
そこには大我の白く艶かしい肌がある…
そう、思っていた。
｢なんだよ、これ…｣
しかし、露わになった大我の素肌には数えきれない
ほどの切り傷の跡が散らばっていた。
これは誰かにやられたのか、それとも、自分で…
自分でやったのなら、何故…
困惑する頭の中で次々と浮かぶ疑問の答えは検討も
つかない。
｢…ん、うぅ…｣
突然、大我が唸り声を上げて、体を動かした。
起きるかと身構えたが、ただの寝言だったようで
大我はまた眠りについてしまった。
俺はとりあえず服を元通りにして、大我に
見たということがバレないようにした。
大我はきっと、これを隠していたんだ。
俺に知られたくなかったんだ。
俺の知らない大我の秘密に、俺の胸は酷く痛んだ。
でも、大我の方がずっと…
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コロ - もう、、、好きです( ；∀；) (2020年6月6日 19時) (
レス) id: 813d843498 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 多文、失礼致しました...！新作も読ませて頂いております！更新、ゆっくりで宜しいので楽しみに待っております♪ (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - きょもほくは、私の知るカップルの中で一番“美しい”カップルだと思っております。無痛症、患われてる方は本当に大変な思いをされていますよね...。あまり馴染みのない病かもしれませんが、症状等知る事が出来て良かったです。 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - さいかさんらしい、丁寧で知的な文章に引き込まれる様に読み進めていたら、いつの間にか終わりにまで到達していてビックリしました笑 本当に面白い作品ってそういう事多いんですよね...。 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 初めまして！このお話読ませて頂きましたが、めちゃくちゃ面白かったです...！さいかさんの作品大好きで、オススメに出てきてたまたま開いた作品がまさかのさいかさんのデビュー作だったと知った時は...。衝撃的でした笑 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2019年2月3日 23時
