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side_Kyomoto
仕事が終わり、皆が帰り支度を着々と終わらせて
いる中、俺はわざとゆっくり支度をする。
｢じゃ、また明日｣
｢お疲れー｣
慎太郎と樹が出て行き、続いてジェシーと�眞呂�
帰って行った。
そして、残ったのが俺と北斗。
扉が閉まったと同時に俺は立ち上がり、北斗の方へ
歩み寄る。
北斗も俺の方を見てにこりと笑った。
最後まで残れば、自然とふたりきりになれる。
俺も北斗もどうやら、同じことを考えていた
ようで、それがおかしくて笑い合う。
北斗の横に座り、なんてことない話をする。
｢今度の休み、どこか行こうよ｣
｢どこがいい?｣
｢んー、北斗が決めて｣
｢りょーかい｣
沈黙さえ心地がいい空間。
俺は頭を北斗の方に預け、目を瞑った。
｢…大我｣
｢なに?｣
｢こっち向いて｣
俺は目を開けて北斗の顔を見つめた。
そして、だんだん縮まる北斗との距離。
これ以上ない程のいい雰囲気に酔いながら、
俺は再び目を閉じる。
北斗の唇を待っていた…その時だった。
｢やべぇ！忘れも、の……｣
せっかくの雰囲気を一瞬にして吹き飛ばした声に、
俺は飛び上がるほどびっくりした。
楽屋の入口に目をやるとそこには、慎太郎が口を
開けたまま固まっている。
｢えっと、なに…してたの?｣
慎太郎は普段ならありえないほどの小さな声で
尋ねてきた。
｢あの、その…｣
｢京本が目にゴミ入ったって言うから、
取ってやろうと思って｣
混乱して何も言えない俺に代わって、北斗は得意の
ポーカーフェイスで上手に誤魔化した。
さすがは俺の北斗。
｢な、なぁんだ！びっくりさせんなよ！
俺はてっきり、ふたりがチューすんのかと…｣
｢んなわけねぇだろ｣
北斗はそう言うと急いで荷物をまとめ、
帰ってしまった。
これ以上、不審がられないためだろう。
北斗との時間を奪われたような感じがして、
少しだけ慎太郎をぶん殴りたくなる。
｢え…きょも、なんで睨むの?怖いよ?｣
俺も荷物を持ち、慎太郎の横を素通りして楽屋を
出た。
背後から大声で｢なんかごめーん！｣と叫ぶ声が
聞こえるが、それも無視した。
でも、こうゆうのも少しくらいは楽しいのかな…
なんて思っている自分がどこかにいて、たぶん俺、
今すごく笑顔なんだろうな。
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コロ - もう、、、好きです( ；∀；) (2020年6月6日 19時) (
レス) id: 813d843498 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 多文、失礼致しました...！新作も読ませて頂いております！更新、ゆっくりで宜しいので楽しみに待っております♪ (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - きょもほくは、私の知るカップルの中で一番“美しい”カップルだと思っております。無痛症、患われてる方は本当に大変な思いをされていますよね...。あまり馴染みのない病かもしれませんが、症状等知る事が出来て良かったです。 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - さいかさんらしい、丁寧で知的な文章に引き込まれる様に読み進めていたら、いつの間にか終わりにまで到達していてビックリしました笑 本当に面白い作品ってそういう事多いんですよね...。 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 初めまして！このお話読ませて頂きましたが、めちゃくちゃ面白かったです...！さいかさんの作品大好きで、オススメに出てきてたまたま開いた作品がまさかのさいかさんのデビュー作だったと知った時は...。衝撃的でした笑 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2019年2月3日 23時
