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side_Kyomoto
俺と北斗が"恋人同士"になった。
今までなるべく人と深い仲になることを避けてきた
俺に、恋人ができた。
北斗にキスされた頬に触れるだけで、幸せだと
感じる。
北斗のことを想うだけで、心が満たされる。
好きになるって、こんなに素敵なことだったんだ。
｢なにニヤニヤしてんの?｣
ジェシーに話しかけられ、ここが楽屋だという
ことを思い出した。
｢べ、別に｣
北斗と話し合った結果、この事はとりあえず内緒に
しておこう、という結論に至った。
恥ずかしいとか、そういうのではなくただ単に、
冷やかされるのが面倒だから。
それに、今までのメンバー間の雰囲気を崩すのも
申し訳ない。
｢樹ー、今日も北斗来ないの?｣
｢いや、昨日の夜、LINEしたら来るって言ってた｣
慎太郎と樹がそんな会話をしていた時、ちょうど
北斗が楽屋に入ってきた。
｢おはよ。昨日はごめん、休んじゃって…｣
｢おー、もう大丈夫なの?｣
｢うん。もうすっかり｣
｢それはよかった｣
皆が自然と北斗に近寄る光景を、俺は眺めるだけ。
その方が"きょもほく"っぽいから。
本当は、俺も近くで話したいけど。
｢そういえば北斗、きょもから資料貰った?｣
樹がそう言いながら俺の方を見る。
すると流れで北斗も俺の方を見て、目が合う。
｢ありがとな、京本｣
｢あ、うん｣
今朝は電話で｢大我｣って呼んでくれたのに…
メンバーの前だから、しかたないことはわかってる
けど、それでもやっぱり｢大我｣って呼ばれたい。
そんな俺の気も知らないで、北斗は簡単に俺から
目を逸らして、荷物の整理を始めてしまった。
｢好き｣にうかれてるの、俺だけなのかな。
寂しさを紛らわそうと、手元のスマホでゲームを
始めると、タイミング良くLINEの通知が来た。
そしてそれは、北斗からだった。
俺は思わず、少し離れたところにいる北斗の方を
向いてしまう。
北斗は俺の視線に気がつくと、こっそり
スマホ画面を指さしている。
きっと、｢LINEを見ろ｣ということなのだろうと
思い、スマホ画面に目を落とす。
『おはよう、大我』
たったそれだけ。
でも、それだけでも十分嬉しい。
ふたりだけの秘密のやりとり。
騒がしいメンバーに囲まれた中、俺と北斗は
バレないように目を合わせて、微笑み合った。
.
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コロ - もう、、、好きです( ；∀；) (2020年6月6日 19時) (
レス) id: 813d843498 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 多文、失礼致しました...！新作も読ませて頂いております！更新、ゆっくりで宜しいので楽しみに待っております♪ (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - きょもほくは、私の知るカップルの中で一番“美しい”カップルだと思っております。無痛症、患われてる方は本当に大変な思いをされていますよね...。あまり馴染みのない病かもしれませんが、症状等知る事が出来て良かったです。 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - さいかさんらしい、丁寧で知的な文章に引き込まれる様に読み進めていたら、いつの間にか終わりにまで到達していてビックリしました笑 本当に面白い作品ってそういう事多いんですよね...。 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 初めまして！このお話読ませて頂きましたが、めちゃくちゃ面白かったです...！さいかさんの作品大好きで、オススメに出てきてたまたま開いた作品がまさかのさいかさんのデビュー作だったと知った時は...。衝撃的でした笑 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2019年2月3日 23時
