拾陸 ページ17
「
『
いつもの、喧嘩。
何をしたとか、どちらのせいとか、何もかもがどうでもいい唯の喧嘩。
いつもの、言葉を放てば引いてくれると思ってた。
パシンッ、
肌の弾き合う音と、熱を持つ頬。ふわふわとした聴覚と頭。
あー、叩かれたんだ。
「いい加減にしろッ!!!!!!」
久しぶりの、怒鳴り声。
『..........はっ、.....?』
遠くの方で理解しすぎてわからなかった。
『...これ以上に悪くなる事に、何を求めるんだよ...。行って、伝えて..どうするんだ!!!受け入れて貰える訳がないだろう??!!一時の迷い。若気の至り。そう一蹴されるだけじゃないか!!!!態々、それをされに行けと...自分が間違っていると言われに行けと言うのか!!!!!
....あー、そうか。どうせ、そうだもんな。
どうせ、君だって
...っ、........あ、ごめッ、!!.....ッ』
「Aっ、!!」
あぁ、やってしまった。
言うまいとしていた言葉が、信じないようにしていた言葉が全部口から溢れ出た。
しまった。しまった。しまった。
ただ今は、伸ばされた君の手に捕まらない様に走った。
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作者名:MeyA | 作成日時:2020年10月10日 11時