お悩み相談。3 ページ28
誰だって大人なら持ってる裏の顔とまではいかないが
学生時代の仲間の前
家族の前
職場の同僚達の前
多分、それぞれ違う自分で接してるなんて
誰にでもあるはずだと思う。
特に十代という“若さ”を共に過ごした空気感というのは確実に存在する。
そして、そこには男女の違いも勿論あって…
男の同性同士の仲の良さ、女の同性同士の仲の良さ
それぞれ良いところも悪いところもあるのだろうが
剣道という、圧倒的に男が多い世界で育ってきた
女の私には、男同士の仲の良さが羨ましい時がある。
言葉にして説明は出来ないけど…
自分には入っていけない、その空気感が堪らなく羨ましいのだ。
かといって男になりたい訳ではないのだけれども。
この3人は、その空気感だな、としみじみ思う。
裏「A、全員と仲良く出来るなんて事はないんだからさ
当たり障りなく関わっておけばいいんだよ
それでも、悩んでんなら、こうやって誰かに相談すればいいし」
ポンポンと頭を撫でる
熊「少なくてもお前は、お前のコミュ力ってやつで俺らと仲良くなってんだから、大丈夫だ」
主「ふふっ、ありがとうございます!
かなり元気でました!なんか夜の残業頑張れそうです!!」
兎「ところで、裏道さんどっから聞いてたんスか?」
裏「あ?あぁ、なんか他部署に新人入ったってとこあたり?」
主『ハハッ、割とガッツリ聞いてますね』
熊「さて、そろそろ休憩時間終わるな」
主『あ、悩み相談というか、愚痴というか聞いてもらってありがとうございました!!
あと、みつ兄コーヒーごちそうさまでした!』
熊「こんなんでいいなら、いつでも聞くから、遠慮せずコミュニケーション取りに来い」
ワシャワシャワシャ…
兎「そうそう、Aちゃんと話せるの嬉しいし」
裏「ほら、スタジオ行くぞ、お前ら」
微かに笑いながらスタジオに向かう裏道を追いかける兎原と熊谷
兎「あ、裏道さん、今日メシ行きましょ!俺、金欠で」
裏「お前、金欠はいつもだろ…」
兎「熊谷も行くよな?な!」
熊「…………………」
主(なんだかんだ、いつも一緒にいるんだよな、あの3人。付き合い長いから楽なのかな?)
そんな3人の背中を見ながら
元気が出たはずなのに、なんだか少し寂しく思うAであった。
291人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カメリア | 作成日時:2021年11月2日 23時