社員さんと一緒。【うらみちお兄さん】 (ページ12)

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撮影終了後。ページ12

編成局計画総務部とは
編成局は番組の企画内容、番組制作費など
番組全体の編成にかかわる仕事のため、ほぼすべての部局と関わりを持っています。
他部署と連携や協力をしながら、より良い番組制作ができる環境を整えていきます。
計画総務部はその中でも番組サポート全般を担う
事務雑務から他部署、ロケ地、会場等との調整まで行う、なんでも屋です。
鷹野Aはその中の青年教育計画総務部なので子ども向け番組担当です。
部の人数に対して、子ども向け番組は放送時間が短く番組数が多い為
一人で何番組も担当する事が多いのでかなりの激務です。(一部ネットの説明参照)

なんて、堅苦しい説明しましたが、
結局のところ、番組のために、スタッフのために、文字通り“なんでも”やるのが我が部です。

それを当たり前と享受されるのが常のこの業界。こんなに感謝され、必要とされるのは
有り難い限りです。

いや、ホントに……。

裏「あの……鷹野さん…」
撮影終了後、番組スタッフ、キャストの中でも、一番と言っていいほど
私に話しかけてこない(お願いや頼みをしない)表田さんに話しかけられました。

主『はい、なんでしょう？？』

裏「出張前の事、すみませんでした」

主『？？？』

裏「小道具作成手伝って貰った上に、ガッツリと寝てしまって…その…」

主『あぁ！！その事ですか！！お疲れだったようなので、少しでも休めたらなら良かったです！！小道具大丈夫でしたか？撮影は滞りなかったですか？？』

裏「え、あ、それは大丈夫でした」

主『それは良かったです。
………表田さん。言ったかもしれませんが、私の仕事は皆さんをサポートすることです。
なので、謝るのではなく、軽めでいいので“ありがとー”位で十分なんですよ。
それで十分嬉しいし、私は報われますから！』

裏「……………。」

主『お、表田さん？泣いてます？』

裏「いえ、すみません。余りにも常識人過ぎて眩しかったというか…」

主(この番組、無茶振り多いからなぁ…。そして、大半、表田さんが煽りを受けているからなぁ……。
それにしても常識人が眩しくみえるって、どれだけ酷いんだろう…)

裏「あの、えーっと、ありがとうございました」

主『はい！！またいつでも頼って下さいね！』

裏(なんか……なんだろう。この人といると癒される……気がする…)

少し輝いた目でAを見る様になった瞬間だった