【最初の女、最後の男８】

４６９・CMの攻撃 ページ29

CM「すごい意気込みですけど
・・そこまでしても
もし、Aさんが
他の人を選んだとしたら？」


私の肩に乗っている
ﾁｬﾆｮﾙくんの手が
キュッと、強くなった


CY「正直、今はそんなの
考えられないです・・だって、考えても
みてくださいよ・・俺、やっと想いが通じて
やっと付き合えて・・やっと隣に居られる存在に
なれたとこなんですよ？なのに・・
今から、そんな悲しいタラレバな展開
考えると思います？」

CM「やっと・・ですか？」

CY「そうですね〜
想い続けて長かったんで！
自分で言うのもなんですけど、今は
脳内、常にお花畑ですよ・・毎日花見・・！
毎日花咲か爺さんが、灰を撒いて蕾から
ドピュっと、淡いピンクのを咲かせてます」


・・効果音的な言葉が
間違ってる気がするんだけど(汗)


CY「最近では
婚約にまで漕ぎ着けて・・」

CM「長く想ったから・・
自分の方が先に好きになったから
自分の想いの方が、優っていると？
なら・・言っておきますけど、先に
Aさんと婚約したのは、僕ですよ？」


「え？！」
CY「えっ？」
JK「・・そうなの？」


CM「どうして、Aさんまで
驚いてるんですか？
約束したでしょう？
『お互い、結婚適齢期になっても
まだ結婚してなかったら一緒になりましょうか』
って、言ったじゃないですか・・二人で」


ﾁｬﾆｮﾙくんとグクの顔が
私の方に向いてるんだけど・・

・・覚えてない(汗)←


「えっと・・
いつの話だろう？(汗)」

CM「僕が、海外赴任になる直前
・・一度、二人でお酒を飲んだこと
ありましたよね？壮行会とか言って・・
あの時に、そう言う話になりましたよ？
Aさん、ニコニコしてたから
てっきりその気だと思ってましたけど？」

「・・・(汗)」


お酒が入ってたなら
・・きっと、冗談半分で聞いてたんだろうか？


「ごめん、覚えてない・・」


そう言う私に


CM「そうですか・・」


小さなため息を吐いて・・


CM「・・だとしても
僕は改めて、プロポーズします」

「でも、私・・」

CM「今、恋人が居るから・・と、いう理由で
最初から考える事をやめないで下さい
今すぐ、結論を出すんじゃなく
・・僕という人間と一緒になる可能性を
少しでも、頭の中で考えて
・・答えを導き出して欲しいんです・・」


カタン・・と
私の隣の椅子に座って
・・私と視線を合わせると・・


CM「Aさん・・
僕と・・結婚してください」

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