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ギンのお願い ページ4

蛍「ギンは何お願いしたい?」


ギ「俺は…」


ギンは私を見つめたまま、黙ってしまった。


蛍「?どうしたの?」


私がそう声をかけると、ギンはプイとまた夜空の方を見上げた。


蛍(…あれ?また機嫌損ねちゃった?何か今日のギンは変だな)


なんとなく話が続かなくなって、私は仔猫とじゃれ合って遊んでいると、


ギ「…俺はその仔猫になりたい」


唐突にギンが言った。


蛍「へ?仔猫?」


あまりにもいきなりで意外な言葉に私は反射的に聞き返す。


蛍「なんで?」


ギ「さぁ、何ででしょう?」


ギンはからかうような目で私を見た。


蛍「もう!ギンのいじわる!教えてよ」


私が頬膨らませながら言うと、ギンは仔猫の方を見て、


ギ「だって…蛍にそんな風にいっぱい触ってもらえるだろ?」


そして、妖艶な笑みをこちらに向けた。


蛍「ッ//// 」


いつもとは違う雰囲気のギンにドキドキして、
私は何も言えなくなってしまう。


ギ「いいな…お前は」


蛍「…私も一緒だよ//」


切なそうに仔猫を見てつぶやくギンに何とか勇気を絞り出して私は言った。


ギ「一緒?」


蛍「うん。私も…ギンと一緒」


ギンに触れたい…

ギンに触れてほしい


これは口にしてはならない願いだけど、


ギンも同じ思いだということだけで私は嬉しかった。


ギ「そうか…いつか願いが叶うといいね」


蛍「そうだね」


叶うのかもわからないこの願いを


私とギンは真剣に星へと願いながら


再び秋の夜空を見上げた。









「いつかギンと手をつないで、


この夜空を見れる日がくるといいな。


それが現世でなかったとしても」

蛍とギンジ→←仔猫と月と星とギンと



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あい - いい感じで蛍火の杜へと夏目友人帳がコラボしてて面白かったです!!こういうギンと蛍の話もステキですね!! (2017年9月17日 23時) (レス) id: 5502c42b4a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 小説読みました!!! 面白かったです!更新頑張ってください!! (2017年8月19日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
はっつぁん(プロフ) - 赤音さん» ありがとうございます!久しぶりに更新しましたo(^▽^)o (2015年10月5日 19時) (レス) id: 3944af5de6 (このIDを非表示/違反報告)
赤音 - 面白いです!更新頑張って下さい! (2015年9月21日 22時) (レス) id: 7cc5b4ca46 (このIDを非表示/違反報告)
季駒キク。@haru嫁(プロフ) - 面白いです!夏目が関係してくるんですね・・!すてきです!応援してます (2013年12月27日 15時) (レス) id: ee17cff801 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はっつぁん | 作成日時:2013年11月2日 12時

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