任務１５ ページ16
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男の力にかなうはずもなく、向かった先は屋上だった。
国見くんは、なぜか置いてある机に勉強道具を広げ、そのまま勉強を始める。
『えぇ…』
反応するのももう疲れたわ。
高校生ってこんなもんなのか…？(錯乱)
｢なにやってんの、早く座りなよ｣
国見くんにそう言われ、疑問をいだきながらも静かに椅子に座り今に至る。
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『ていうかなんで屋上に机なんかあるの』
｢空き教室から持ってきた。ここ俺のサボり場だから｣
『そうですか』
適当に言葉を返す。
国見くんの発言に驚かなくなった自分は、もう末期なのではないか。
いよいよやばいかもしれないなあ…
精神科でも行ってみようか、
なんて呑気に考える。
それにしても…
長いまつ毛に白い肌、塩顔イケメンとはまさにこのことか。
国見くんはいわゆる"イケメン"の部類に入るだろう。
入学してから、幾度か告白されているのを目撃したことがある。
これだけモテて彼女いないなんて勿体なさすぎる。
｢何見てんの｣
見つめすぎたせいで視線に気がついたのか、国見くんはシャーペン握る手を止め私を見る。
｢もしかして俺に見惚れてた？｣
そういって口角を上げる国見くん。
いつもの彼とは違う雰囲気に、少しドキッとしたのは多分気のせいだ。
『いや、そういうわけじゃ…』
｢なに、顔赤いけど｣
私の周りにいる仲間は男が多いが、流石にイケメン見つめられると私でも照れてしまう。
決して恋愛感情ではない。
慣れていないだけだ。
決して。
『なんでもない』
私が言えば、
｢へぇ｣としたり顔で呟く彼。
｢あ、でも｣と付け足して国見くんが口を開く。
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｢俺はいつもあんたに見惚れてるけど｣
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顔が近付いてきたと思えば、耳元でそう囁く国見くん。
『なっ』
｢顔真っ赤｣
国見くんは、してやったという顔で再び勉強に戻る。
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流石にやばい。
あれ、国見くんってこんな人だっけ…？
その後、私たちの間に少しの緊張感が走る。
いや、私だけかもしれないけれど。
いつもと変わらないポーカーフェイスの彼を見て訂正する。
それからは、いつもと同じように時が過ぎる。
ただ1つ違ったのは、私の心臓の音が早かったことくらいだ。
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凛 - firefly*さん» はい、大丈夫です！ (2020年3月18日 22時) (
レス) id: a650642e55 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - はじめまして！小説を楽しく読ませて頂いております。これからどのように物語を紡ぐのか楽しみです。更新頑張って下さい！リクエストなのですが、日向翔陽異能力者でお願いします。殺戮に特化しており、殺戮の異能力の中では最強の設定で (2020年3月18日 21時) (レス) id: a650642e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真田礼 | 作成日時：2020年3月18日 3時
