信じなくていい、私も信じないから 2【刀剣乱舞】

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『殆ど無い……』






加州清光に連れられ2人で十分にも関わらず何故か着いてきた三日月宗近、大和守安定の2人を加え4人で倉庫まで足を運んだ。





……ぜんっぜん無い。






『……前任ですか』






そう聞くと、加州清光は黙って一度頷いた。





はぁ、と思わず大きな溜息が出る。






『……仕方ないです。出陣して貰えませんか。このままだと流石にやっていけません』





「そうさなぁ。俺と加州、大和守を入れて3振り、か」





「いいや、6振りだぜ！」






後ろから声がしたかと思うと目の前が白い布で覆われる。






「どうだ？驚いたか！」





「ちょっと鶴丸！？どっから来たわけ！？」





「お、驚きの余り声も出ないか？」





「無視すんな！」






鶴丸国永の言う通り。






(びっっっくりした……)






人間は本当に驚いた時声が出ないって聞いたことあったけど……迷信かと思ってた。






「ちょ、鶴さん！」





「お、光坊に貞坊！遅いぞ？」





「ははっ、鶴さんが先走っただけだけどな」






しんと静かだった倉庫は一気に騒がしくなった。





その騒がしさがなんだか心地いいなんて、どうかしてる。





大きく深呼吸して気を引き締める。






『行きましょう』

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