信じなくていい、私も信じないから【刀剣乱舞】

34 ページ37

・




気がつくといつの間に眠っていたのか日付が変わっていた。





襖を開けっ放しにしているせいか、朝日がとても眩しい。






『こんのすけは……まだ寝てるか』





こ「稲荷寿司ぃ……」





また稲荷寿司かい。





好きだねぇほんとに。







『……起きるか』






昨日の疲れがまだとれてないのだろう、こんのすけそのまま眠らせておくことにした。





立ってそのまま厨に向かう。




こんのすけと自分の分、それから食べるかは知らないけど彼らの分の朝食を作る為だ。






『あ』






厨の水場には昨日の夜、五虎退に渡した汁物の入っていた鍋と稲荷寿司を乗せてあるお皿が1枚、そのままの状態で置いてあった。




やっぱり一切手をつけていない。




一期一振あたりが止めたんだろう。




まぁ、真っ当な判断だと思う。




鶴丸国永のように前任である人間と私とを"違う人間"だと判断している方が珍しい。






『どーでもいいや。……でもこれどうしよう。捨てるのは……流石に勿体ない、よね？』






困り果てていたその時、後ろからひょいと稲荷寿司の乗った皿が取り上げられた。





突然のことに驚いて後ろを振り返ると、そこには燭台切光忠、太鼓鐘貞宗、鶴丸国永の3人が立っていた。







鶴「どうだ？今度こそ驚いたか！？」

35→←33

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す