【wrwrd!】とある少女の復讐劇 (ページ9)

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９話ページ9

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「一体いつぶりかしら…まぁ、元気そうで良かったわ」
『良かったって…表情が良かったって顔じゃないですよ？』

そう返せば、女王陛下はこちらをチラリと見た。不思議そうな顔。だけど、代わりに近くにいた大臣がギロリと私をにらんだ。

…まだ、女王はこちらにオノの切っ先をむけている。

ありゃりゃ、タメ口とかで緊張感無くそうとおもったのに。
これじゃ逆効果だね、続ければ無礼者で処理されそう。

「相変わらず、あなたは礼儀がなってないわね」
『あはは、それはそれは。すいません、礼儀作法はすぐ忘れるもので』

ぺこり。一礼。
女王は口元をほころばせながら、ゆっくり頷いた。そして、私に話しかけた。

まだ、オノの切っ先はこちらに向いている。

「それで、何用かしら？もう我々国とは関係を断ち切ったはずよ。今更何を言おうと…」
『私をこの国の兵士にしてもらえないでしょうか？』
「…人の話は最後まで、習わなかったかしら？」
『すいません、つい』

ずい、とオノの切っ先が数センチ近づいた。
私はそっぽを向く。あーあー、もうすこし喉に刺さってるわ…痛いなぁ。

ぽりぽりと私は頬を掻くと、また前を向いた。

「…それで？兵士に、ということだったかしら？」
『ええ』
「貴方、スパイとかじゃないわよね？スパイだったら即刻処刑よ」
『私はちゃんと目的があるんです。だから、軍事力が世界有数のこの国の軍に入りたいんですよ』

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