【wrwrd!】とある少女の復讐劇 (ページ4)

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４話ページ4

ロボロサイド
．

うつらうつら、居眠りしかけながら防犯カメラの映像を見張る。

今日は特に怪しい動きなんてない。

…個人的にはAが気になるけど。

いやでも、他の場所もちゃんとしないといけない。
しっかりせぇよ、自分。

パチン、頰を叩いて意識を保つ。

「でも、アカリをケガさせたんならしょうがないんかなぁ…」

正直、俺はアカリもAも信じられない。
俗に言う仲裁ポジってとこ。

だって二人とも矛盾してるから。

アカリはAがナイフで首狙ってきた言うとるけど、Aはその時ナイフなんて持ってないし、アカリに呼ばれただけやって言ってる。

うーん、どっちが本当なんやろ。

でも、アカリもAと正直者やと俺は思ってるし…

「あー、頭痛くなってきた…」

俺は考えるのをやめた。

カメラを見張るのに集中しよ。

その時、突如画面の端で何かカメラに映った。

「なんや、Aの部屋…？」

急いで音声のボタンをオンにして画面を拡大する。
Aはいそいそと何かを準備していた。

「なんやあれ…赤と、黒？」

その何かをAは部屋の真ん中に置いて、こちらを向いた。

え、なに？怖い怖い。

《ロボロー、聞いてるー？…聞いてる前提で喋るね。えーと、私Aはここに宣言します》

俺はその時に理解した。

部屋の中心に置かれたあの赤と黒のもの。
あれは火薬が大量に入った、

「爆弾…！」

《________私、もっと強くなって帰ってきてみんなまとめて殺します！》

頰を汗が伝った。

刹那、

大きな破裂音と共に爆弾が炸裂し、Aの部屋のカメラが落下した。

そしてそのまま、カメラは潰れて画面は黒く反転した。

．