【wrwrd!】とある少女の復讐劇 (ページ12)

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１２話ページ12

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部屋のドアの隣には、煌びやかな装飾で縁取られたネームプレートがあった。
ご丁寧に、私の名前が彫られている。いやー、なんか総統になったみたいだよ。我々国ではいろんなことで費用が無くなるから平凡な造りだったからなぁ。

…そこがまた良かったんだけどな。

『…ぉお！？』

ドアを開けばもうそこは別世界。
ギッシリと詰めれるだけ詰められた絨毯に、羽毛が舞うベッド。日用品が入ったクローゼット、個人武器収納棚。おまけに風呂場までついている。
どこぞのホテル並みの客間だよ、コレ。

確か部隊発表は一時間後。まだ時間はある。密かに女王陛下に感謝をして、いろいろといじり始めた。
うわ、ホントすごいなコレ(語彙力)。

さっそく何かしてみたくて、とりあえず懐にあった爆弾とかを個人武器収納棚に入れてみた。中々良い感じ。かなり使い勝手良さそう。

「おおー、レトさん見てみろよ。ホントに女がいるぜ」
「ちょ、キヨくん勝手に入っちゃダメだよ！仮にも女の子なんだから！」
『おーおー、中々失礼な奴らだなアンタら』

仮にもってなんだよ、仮にもって。
唐突に入ってきた兵士二人へと私は身構えて威嚇する。入るなり私のこと貶したりフォローになってないフォローをしたり。何がしたいアンタらは。

だけど片っぽのお面をつけてる人しか反応せず、もう一人の兵士らしからぬジャージの人は鼻で笑っただけだった。

「失礼な奴らだなって、ホントのこと言ったまでじゃんか。実際、この軍に女なんていないんだし」
『私が言ったのはそこじゃなくて、私を動物みたいに見物すんなってことなんですけど？』

やっぱりどこの軍にも生意気なヤツはいるんだね。学習した。

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