32話 ページ3
なんとか起き上がって、
本来ならもう授業時間中の午前１１時
自主休講してしまったな、とちょっと反省する
散らばった服を拾って着替えて
よたよたとリビングへ向かうと
ジ「あ、おはよ。」
何食わぬ顔でいつも通りのジローさんが待ってた
朝ってこともあるけど
昨日どうしてあんなことしたのかなんて聞けやしないし
いつもどおり
「あ、おはようございます！」
というしかなかった
これが何となく正解だと思った
ジ「今日は？なんかあんの？」
無いわけではないけど、
ジローさんのせいで学校休みましたなんて言えず
「とくには！なんもないですよ。」
また嘘ついちゃったなあ
考えてみれば、ジローさんと初めて会った日から
嘘ばかりついてる
それでも仲良くなれてるのなら
ついていい嘘だな。と思った。
ジ「今日も、うちいてくんね？」
．．．どうしてこんなこと言うんだろう
ずるいじゃん
留守番、とかそういうのじゃなくて
今日“も”うちにいて、って言葉が
家政婦以上の何かを期待してしまうような気がしちゃう。
「え〜いいですよ、寂しいんですか？(笑)」
こうやって言ってしまう、私も私だけど。
ジ「さみしくねーわ！(笑)まあでも一人でいるよりはお前うるせえし明るくなるよね(笑)」
「うるさくなんかないです、！」
ジ「ほらうるさい〜」
「あーもうこれから一生話さないで暮らします無口になるので。」
ジ「はいはい、どうぞご勝手に。(笑)」
「．．．」
ジ「．．．」
「．．．なんか言ってください！！」
ジ「お前３秒ももたねーじゃん！(笑)」
こういう日がたくさん続けばいいなと思った
勝手に「恋人」だと錯覚するような
満更でもない「家政婦」としての生活が
やっぱりどうしても好きだった
何千、何万とファンを抱えるこの人に
今近づいて
この先例えばどうしても好きになってしまったとしても
これより先に進めない
なにより１か月だけの「家政婦」なんだから
あり得ないけど
もし、好きになってしまったときのことを考えると怖くなる
それでも今は、この人のそばに居たいと思ってる、
ジローさんという人はどこまでもずるいのだ。
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おゆ(プロフ) - ひよさん» ありがとうございます！ちょっとずつでも毎日更新できるように頑張ります〜！（ ; ; ） (2018年3月13日 18時) (
レス) id: 31293a91c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - 続きが気になります！これからもがんばってください！ (2018年3月13日 6時) (レス) id: 9013a0ca57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2018年3月10日 2時
