君。 (ページ5)

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知らない男の人。 - you - ページ5

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you

「だから！
嫌だって言ってるじゃないですか！」

「そんな事言わずにさ1時間だけ？ね？」

最悪…

最悪最悪最悪最悪最悪…

彼氏に浮気されるわ

大学サボっちゃうわ

バイト失敗しちゃうわ

チャラそうなイケメン風の男の人に絡まれるわ

イケメン風ね。決してイケメンではない。←

運の悪さね笑

ただただ辛い笑

もう、なんか笑えてきた

笑ってる場合じゃないけど ←

「ね？ね？大丈夫だから」

「だから！私が大丈夫じゃないんですっ！」

しつこいなぁ…

はっきり言って君は私のタイプを

大幅に逸れているのだ ←

「しつこい！触んな、ブス」って

つい言っちゃった

「は？何なのお前、何様」

キレてるよ…

お前が何様だし

「可愛いからって調子のんなよ性格ブス」

そう言って

拳を振り上げた

最悪、絶対殴られるって

そう確信してた

でも…

私に拳が当たることはなく

「触んないで、これ俺のだから」って

知らない男の人の声が聞こえて

私を抱き寄せていた

「は？お前この女の彼氏？」

「そうだけど、なんか文句あるわけ？」

「女の趣味悪りぃな」

そういい残して

そそくさと去っていった。

「大丈夫か？怖かったな？」

暗くて顔は、はっきりわかんないけど

あまりにも優しい声で話かけてくれて

あまりにも優しく私を包んでくれて

張っていた気がつい緩んで

気づいたら

涙が頬を伝っていた

「もう大丈夫だから、泣くな？な？」

そう言って

よしよしって言いながら頭撫でてくれて

しばらく知らない男の人の腕の中で泣いた。

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これが私達の出会いだったね

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