episode14 加奈多side ページ14
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加奈多「.........もしもし?雅貴?なに」
雅貴「1人でどこ行ってんの ⁉ 」
加奈多「.........Aがなんかやってんのに、姉が何もしてないのはおかしいでしょ?」
雅貴「おかしくねぇよ!1人で行って、広斗みたいに撃たれたら、どうすんだよ!」
加奈多「.........Aがやりたいことはね、わかったから私も手伝いたいの」
雅貴「...............」
加奈多「.........雅貴は広斗をよろしくね。大きな喧嘩が始まる前に、前みたいに動けるようにしといて」
雅貴「..................」
加奈多「.........私も、行動把握されないように携帯は切るから。じゃあね。」
雅貴「.........死ぬなよ」
加奈多「.........雅貴こそね。じゃ」
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病院の近くの海辺
バイクを止めて雅貴に電話
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この前の最後かな、と思った抗争で壊したバイク
それの1つ前のバイク
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モデルは古いけど余裕で走れるしスピードもでる
さぁ、止まらないで進まなきゃ
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左手の小指のピンキーリング
シルバーとゴールド1つずつ
そのリングに込められた想いは
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歩みを止めることを知らず
もし止まりそうになったら
お互いに支え合って
進み続けよう
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黒のワイドに黒のTシャツ
黒のライダースに黒のマーチン
黒のサングラスをかけて黒の革手袋
そこに赤のヘルメットを被って赤のバイクに跨る
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加奈多とね、私の仲は誰にも切れないんだよ?
私よりも2歳下のAが照れながら言ったこの言葉
花奈華が亡くなって悲しみに明け暮れている頃
Aが私に言ってくれた
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知らない間にAは、かなり強くなってたね。
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これが終われば、笑顔に戻ろうね
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作者名:Kom. | 作成日時:2017年8月16日 19時