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灯台下暗し ページ3

「バラム先生も、今日はコマ入ってましたよね」


「連続はしていないです!!!」


「いやでも、フェネクス家まで、遠いよ。大体、往復で半日」


「え"」



絶望的である。

モネの分、数人の教師は、音楽と自分の授業を交換していた。

ゆえに、本来ならフリーの悪魔も、ここに留まらなければならず。


さぁ、誰が、フェネクス家まで薬を届けに行くんだ???
















「……………………僕が行くのは、マズいですか?」















不覚。



灯台下暗しとは、、まさにこのことッッ!!!!!!!




「エイト先生ッッ!!!!!!!」


「そっかお前授業無いから、!!!」


「フィアンセッッ!!!!!!!」


「許嫁ではないです」




色々と声が飛び交うが、みんな思いは同じようで。









(((悪周期のモネ先生は、絶対怖いッッ!!!!)))






(罪悪感と責任感…………!!!!!!)






((モネ先生の居場所…………!!!!!!!!))













…………結果は、同じ。


みんな、顔面蒼白からの笑顔。


同じ。







「えっと、じゃあ、これが抑制剤で、もしものときはこの薬。即効性が強いですが、すぐに切れます。だからいざというときかなぁ。あと、もしピアスを外していた場合、一時的に体を麻痺させる薬と、魔力を吸う薬と、あと超強力な睡眠剤も用意しておきました。どれもモネ先生用で、効果はかなり強めなので、他の悪魔には絶対に触れさせないように、こぼしてしまった場合は、炎で焼いていただければと思います。あとこっちは……」


「分かりました、お預かりします」



バラムからの長い説明を受けて、準備をすれば、よし。



「……では、担任の先生方は、自分の教室で、そろそろSHRを。1時間目に授業の先生も、準備に入りましょう」



ダリの言葉を合図に、教師が慌ただしく動き始める。







「じゃあ、ダリ先生。行ってきます」




「うん。よろしくね」




「はい」






そう言うが早いか、一礼してエイトは、猛ダッシュで職員室を飛び出した。


……薬が溢れそうで心配だが、、まぁ、まぁ。

うん。

多分、どうにかするだろう。














…………頼んだよ。

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作者名:Sela | 作成日時:2023年5月10日 21時

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