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「・・・・・・・・・はぁ・・・・・・」


たしかに異三郎が懸念するのは分かる


だって彼らの警護は本当に雑だ


雑すぎる


「・・・・・・・・・」


子供が来た


・・・・・・・・・奈落では無さそうだな・・・


そして籠の中に入っている人に何か


書物のようなものを頼まれていたらしい


それを渡していた


そこから攘夷志士達と交戦していた


・・・・・・・・・はっきりいってすぐに破られそうだった


ザシュッ・・・・・・


その音がやけに鳴り響いた


「・・・・・・・・・お前は・・・・・・・・・?」


外套を羽織っているため、


顔はみえなかったらしい


「・・・・・・・・・」


勲さん達を尻目に


攘夷志士達を斬り捨てた


再びザシュッっと言う音が鳴り響いた


私が籠に刀を突き立てたからだ


勲さん達は悲鳴こそ挙げなかったが、


すごく驚愕していた


「・・・・・・・・・声を発せれば


貴殿は死ぬ


私が殺す


・・・・・・・・・貴殿の『めるとも』と言う者が、


貴殿を助けるように申された


それと言伝を頼まれた


・・・・・・・・・《メル友さん

願いを届けましたよ

・・・・・・あとのことは頼みますね》だそうだ」


そう言い、


刀を引っこ抜く


勲さん達は私に刀を向けていた


「・・・・・・少しでも動くと首と胴体がお別れするよ?」


殺気立っているが、


さほど怖くない


「・・・・・・・・・貴殿らを助けるように


貴殿らの『知人』から依頼された」


「知人だと?


それはどういう事だ?」


「・・・・・・・・・それは言えない


・・・・・・・・・それを言えば貴殿らの首が飛びかねない


我が主はそれを望んでいない」


「・・・・・・・・・知人とはどういう程度の知人だ?


・・・・・・町でたまたま会った程度では


知人と言えまい?」


・・・・・・・・・勲さんもトシさんも、立派になったのね


・・・・・・・・・総悟


あなたもすごく立派になったわね


父上も母上も喜んでおられることでしょう

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作者名:神無 | 作成日時:2018年7月18日 10時

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