happIness*1-15 ページ15
.
「お腹いっぱいで死にそう」
「んー」
「眠くて死にそう」
「俺もねむい」
「おそろいだね」
「んね」
.
二人でソファに座って、
ふは、と欠伸をする。
隣のリーダーが、眠気を誘うトーンで、
ふにゃふにゃと喋るので、それに頷いて、また一つ欠伸をした。
.
「A最近なにしてんの」
「なにがー？」
「家で」
「家？」
.
えー、なにしてるかなあ、と
ぼんやりと自分の生活を振り返ってみる。
これといって特に嵌っているものもなく、
ただただ、平和に暮らしているように思えた。
.
「…なんもしてない」
「なんもしてねーの(笑)」
「うん…全然出てこない」
.
のんびりと会話をしながら、
そんな平和な生活を送っていることが可笑しくて、
ふふ、と笑ってしまう。
.
「あ、新しい洗濯機が来た」
「へー、買い替えた？」
「うん、エラーばっかりで反抗的だったから」
「洗濯機が？」
「そう」
.
まあ簡単に言うと寿命だったんだろうと思うけど、
頻繁に単調な音を響かせながら不調を主張してくるそれに
困っていたから、買い替えは当然の判断だと思うけれど。
.
「新しい子めっちゃ静か」
「んは(笑)」
「今度紹介するね」
「おー、俺も新しいのにしよっかなー」
.
ふわふわと中身のない会話をしながら
メイクに呼ばれるまでの時間を潰す。
そこに、メイクを終えた相葉ちゃんが戻って来て
隣でくっつきながら話す私たちに、にこにことしながら首を傾げた。
.
「何の話してるの？」
「洗濯機のはなし」
「洗濯機」
「相葉ちゃんの所の子は反抗期じゃないの？」
「うん？…まぁ、今のところ穏やかに成長中ですよ」
「そっか〜」
.
なら買い替えなくていいねぇ、と
今度は3人でふわふわと会話を続ける。
.
「会話がふわっふわしてんな…」
「潤くん、あれ関わったら終わりだから、」
「いや、流石に飛び込んでいかないけど」
.
ニノと潤くんの会話が隅の方から聞こえるけど、
話が通じているから問題ない、と思う。
.
「A、メイク」
「はーい」
.
ぴょん、とソファから立ち上がって、
メイクから戻ってきた翔くんの声に返事をする。
そのまま楽屋を出て、使い慣れたメイク室へ向かって歩き出した。
.
happIness*1-16→←happIness*1-14
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2005人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
