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鼓動が早まる。
願わくば、三十代、四十代、その先もずっと優太と一緒にいられますように。
そんな願いを織り交ぜた。
『俺、たまにすごく怖くなる』
「どうして？」
『なんかさ、幸せすぎて怖くなんの。馬鹿みたいだけど』
「えぇ？(笑)」
『今、正しくそれ』
おかしいっしょ、と眉を下げて笑う優太のことを、馬鹿になんてできるわけがなかった。
だってその気持ち、私もよく知っている。
『知ってると思うけど俺、結構楽観的じゃん。"まあいっか"とか、"しょうがないか"とかそういうので片付けることも多いんだけど』
「うん」
『けどさ、Aのことは、ずっと"まあいっか"にも"しょうがない"にも出来なかったんだよ』
「、うん、」
『高3のとき追いかけなかったこともずっと後悔したし、デビューが決まったとき、真っ先にAの顔が浮かんだ。ああAに伝えたいなって。喜んでくれるかなって‥‥』
鼻の奥がツンとする。
私の知らない、"岸優太"の話。
『でも連絡先も分からなくて、ほんとどうしようもないのに、それでもしょうがないとは思えなかった』
「うん」
『だからそれほど諦められなかったAに、好きなだけ"好き"って伝えられるようになって、それだけ好きな人に"幸せ"って、"一緒にいてくれてありがとう"って言われて、俺の方がって思うよ』
まっすぐな優太のまっすぐな言葉が、まっすぐ私の心に突き刺さる。
視界がみるみるぼやけていくのは、二十代のラストにこんな素敵な言葉を掛けてもらえるとは予想もしていなかったから。
『だからもしよかったら、これから先もずっと一緒にいてほしい』
優太の口角がきゅっと上がったのを見た瞬間、堪えていた涙がこぼれ落ちた。
『えっ、ちょ、泣く、？なんで、』
「だって泣くよそりゃ」
『ええ、嫌だった！？』
「そんなわけないでしょ、嬉しいの！嬉しくて泣いてるの！分かるでしょ！」
相変わらず優太は私の涙に弱い。
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岸くん推し - あさひさん！はい！楽しみにしています！ (2023年2月21日 20時) (
レス) id: 9b03f4350a (このIDを非表示/違反報告)
あさひ(プロフ) - 岸くん推しさん» お返事遅くなってしまいすみません（ ; ; ）コメントありがとうございます！嬉しいです(^^)これからも楽しんでいただけますように(^^) (2023年2月12日 2時) (レス) id: b758be0db0 (このIDを非表示/違反報告)
岸くん推し - とても素敵な作品です！いつも楽しく見ています！ (2023年1月14日 14時) (レス) @page24 id: 9b03f4350a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさひ | 作成日時：2022年1月17日 2時
