ロリ系彼女に甘えたい [ shp ] (ページ8)

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ろくページ8

『しょっぴくんやばい！大ニュース！！』

「どしてん？」

夕食の片づけはやらせてくれ、と頼んで洗っていると何やら青白い顔をしたAが駆け寄ってきた。

『パジャマ忘れちゃった！』

ガシャーン

『んわっ！？だいじょーぶしょっぴくん！』

衝撃でお皿を落としてしまった。

あんな音だったが幸いにも皿は割れてないらしく、もういちどその皿を洗いながら深呼吸をする。

今の俺の頭に浮かんだ文字はただひとつ。

(つまり彼シャツが出来るっちゅーことか！！？)

彼シャツ。

全くAに手を出せない俺には程遠いと思っていた男のロマン。

「あー…じゃあ俺の、服…使っても、ええで」

ぎこちないのはご愛嬌。

Aの言葉と反応に少し恐怖を持ちながらも、まるで気にしてないみたいな態度で皿洗いを続ける。

『わ、ほんと！ありがとう！！！』

「…や、別に」

それだけで会話も終わって、また一人になると思ってた。

『やっぱ手伝うよ、！』

だから油断してた。

ノーガードで優しさと嬉しさの暴力にやられ、もう俺は瀕死状態である。

だがまあ別に俺にとってはワンチャンを狙えるので全然いい。なんならありがとう世界。

うんと頷くとAは上機嫌になってお皿をふきふきし始めた。

鼻歌も歌ってて可愛いな。