ロリ系彼女に甘えたい [ shp ] (ページ13)

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じゅういちページ13

最近Aの様子がおかしい。

「なぁA」

『…』

「A、？」

『わっ、え、どうした？』

「…なんも」

『そ、っか』

話しかけても上の空で、心なしか冷たい気もする。

そんな変わりように、まさか愛想をつかされたのではないかと不安になる。

(でも自業自得か)

今まで冷たくしてきたのはこっちやもんな…

優しい優しいAがこうなってしまう。俺は…最低だ。

今までとは一風変わった帰り道。

隣でにこにこと話しかけてくれたAは、今は少し下を向いてひとことも喋らない。

まわりの音がやけに聞こえてきて、なんだかむしゃくしゃする。

そんなとき、ぴたりとAの足が止まった。

「A…？」

下を向いていて、顔が見えない。Aは無言のままだ。

不安になって、Aの顔が見えるようにかがむ。

『しょっぴくん！』

「ど、した…っ！！？」

いきなり顔をあげるから、びっくりして後ろに体が背ける。

後ろにいくと思っていた身体はなぜか前へと傾いて

ちゅっ

そんな音が鳴った。

驚いて目を見開く。

目の前にはきゅっと目を瞑って一生懸命な顔をしているA。

服を一生懸命引っ張っていて、きゅうと強く握っている。

きっと１０秒、いや、３秒くらいだったはずなのに、俺は３時間くらいのように感じた。

動揺している俺を置いて、Aは服を握りながらAはぽつりぽつりと話始めた。