ロリ系彼女に甘えたい [ shp ] (ページ11)

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きゅうページ11

＿＿＿ん！＿＿くん！

「ん…あ、A」

『よかった…おはよ！しょっぴくん』

満足感で寝てしまったのだろうか。

明らかに睡眠時間は少ないはずなのに、どうもよく眠れた気がする。

『いっしょに寝てたんだね…最初びっくりしちゃった！』

「せ、せやな」

赤らめた頬をかいているAは、寝起きの自分には悪くって。

「かぁ、ぃ」

『かい？なあにそれ？』

「…なんもない」

可愛いと言い切れなかった自分を殴りたい。

『今日一緒の講義じゃん！』

講堂まで行こ！、と言ったAにこくりと頷いて、大学への道を歩く。

(Aは知らんよな)

どうしても一緒に講義を受けてみたくて、友人の友人、それまた友人とつたって予定表を入手したこと。

一緒に大学まで行く口実を作りたくて、お泊りを提案してきてくれた時にこの日にしたいなんて言った事。

こんな事知ったらきっと幻滅されるんだろうけれど、こんな事でしか恋人らしくできないから。

『ん！手だして』

「えっ」

『ポッケに手入れてたら転んじゃうでしょ？』

「…せやな」

その優しさに

真っ白な気持ちに

笑顔に

どこに放ることも出来ない愛しさばかりが浮かんで、愛の雲に沈んでしまった。