146守りたかった約束【朝霧零、月蔭雪/is】 ページ14
「あ、零くん」
「…雪か…」
「カナさんのこと心配?」
「もちろんだよ」
「そう…」
零はゆっくりとカナさんの寝てるベットの近くに腰掛ける。
彼が何をしにきたのかはわからない。
「しばらく、一人にさせて。」
「わかった…」
僕はその部屋から出た。
ーー
「カナさん、ごめんね。いつも俺のせいで怪我をして、死にかけて。誤っても償えないのはわかってる。女王様を庇ったことも。全部、善意ありの行動だったんだよね。いつも笑って。俺は…ただカナさんの後ろをついて行って何もしてない。カナさんは強くて立派だった。」
軽くむせながら言葉を綴る。
「そんなカナさんに劣等感を抱いてさ、迷惑を起こすようになった。だから傷つく必要のない人間が傷ついて、カナさんに降り注いだ。カナさんは…憧れていた人だったんだ。明るい、真っ直ぐな光。
でも光でも見失うことがある。カナさんは皆を引っ張るリーダーだったんだよ。ずっと。」
泣くのを堪え、また言葉を紡ぐ。
「初めて会った日に約束したじゃんか。また会おうって。それの約束がさ果たされたのは10数年後
なんだよ。笑えるよね。俺さ会ったんだ。お母さんとお父さんに。そしたらびっくりしたよ。
二人揃って1%だったなんてさ。カナさん。ずっとずっと、隣にいて。一人は寂しいから。」
そう言いながら治癒を施す。
まだ、助かるかもしれなかったから。
俺が傷ついてもいい。
カナさんを最後まで守らないといけない。
そのために、俺はーーー
;“昔に戻って守ろう“
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DAU姉妹 - 言い忘れてた。更新しました。 (2020年7月18日 17時) (レス) id: f520619b88 (このIDを非表示/違反報告)
DAU姉妹 - なんかどんな感じで終わったんだっけ…。繋げたいけどうまく繋がんない。更新します。 (2020年7月18日 12時) (レス) id: f520619b88 (このIDを非表示/違反報告)
is(プロフ) - ああああああああああ!やっとキタァぁぁぁぁっぁぁ! (2020年7月15日 8時) (レス) id: 67d532d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
響@雫3318(プロフ) - 更新しました! (2020年7月14日 19時) (レス) id: 5eb25cbad8 (このIDを非表示/違反報告)
響@雫3318(プロフ) - 更新してみます…ネタがぁっ… (2020年7月14日 17時) (レス) id: 5eb25cbad8 (このIDを非表示/違反報告)
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