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千里「あぁーーーっぶねぇ...し...死ぬかと...」
彩月「え...い、生きてるよね...??本当に大丈夫だよね...!?」
ゼェーハァーと息を整えながら斧が飛んできた方向を見る千里。こっちにも緊張が移る...。私も一緒に斧の飛んできた先を見ると、
??「ごめんなさぁい、すぐに楽にできなくて♡」
複数人の男性と、その真ん中にいる綺麗な女の人が見えた。色が白くて長い黒髪で先の方がふわっとしてて、多めのまつ毛に縁取られた優しそうな目...。周りの男の人は太ってたり痩せすぎてたりバラバラだけど...。
彩月「あの男の人達と何が...!?」
千里「違う!女の人の方だ!」
え?...え?
彩月「斧投げられるのあの美人さん!?」
千里「着眼点そこか!?」
「申し訳ありません!失敗してしまって...!」
??「いいんですよ。私のために、ありがとうございます」
恰幅のいい男性が高い背を縮こませて謝っていた。やっぱり斧を投げたのは女の人じゃなかった...って、そうじゃなくて!
彩月「あの人は誰!?なんで千里に斧を!?」
千里「彼女の名前は夢子さんだ。ここの女中長で、24歳の牡牛座。...彼女は私が大嫌いなんだ」
彩月「なんで?何かしたの?それとも向こうが何かしたの?」
千里「それが分かったら苦労しない...なんか分からんがすごい嫌われているんだ」
あぁ...分からないとどうにも出来ないもんね。でも『理由はないけど嫌い』で、本気の殺意を向ける人もなかなかいないだろうし...。
千里「...まぁ、その、そういう訳だ。...こちらの女性方に話を聞くのは諦めよう。すまないな」
彩月「大丈夫だよ...千里こそ大丈夫?」
千里「ちょっと心折れた...」
ーーー
しかし困った...。女の子に話を聞けないとなると、残された選択肢は...。
彩月「男の人に聞く?」
情報を知らないというわけではないだろうし、何より探すのは男性だ。
千里「人脈は?」
彩月「ない!」
千里「私も。そして...情報通を知っているが...」
あぁ...八味さんか...無理だろうなぁ...。うん...。
彩月「じゃあどう...」
...ん?
千里「?どうした?」
彩月「ね...アレ何?」
千里の後ろの草むらから、何かが反射して光ってる。勿論、葉があんな光り方はしない筈...じゃあ何?
千里「...硝子?でも何で...」
そっと近づいて...一気に見る!
「ひぃっ!?」
...あ、なんだ、女の子かぁ。...何で?
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なけなし - おかきさん» はい!ありがとうございます!! (2018年9月9日 21時) (レス) id: da08318205 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - なけなしさん» 此方こそいつもありがとうございます(*^▽^*)私こそ更新遅めで申し訳ありません(⌒-⌒; )ゆっくりで大丈夫なので体を壊さない程度に頑張って下さいね! (2018年8月29日 23時) (レス) id: 8dab8e47df (このIDを非表示/違反報告)
なけなし - おかきさん» おかきさん!!いつも見てます、ありがとうございます!!更新が亀ですがどうぞよろしくお願いします!! (2018年8月26日 23時) (レス) id: da08318205 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 凄く面白いです!私以外にもドクササコ書いてくださる方が出て来てくださるなんて感激です(*^▽^*)更新楽しみに待ってます。 (2018年8月20日 0時) (レス) id: 8dab8e47df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なけなし | 作成日時:2018年8月4日 1時