＊お揃い ページ3
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「えっ、そうなんですか!?」
驚いて店員さんを見ると「はい。こちらです。」
と優しく微笑みながらペアリングのセットを見せてくれた。
「わぁ、すごいすごい！」
ペアリングのセットはどちらも同じ深い青で、輪の部分が金色と銀色の2種類だった。
フィ「これ、なんだか俺達みたいだね。」
「本当！」
金がフィディオで銀があたし、深い青はどちらも同じでなんだか自分達にぴったりで嬉しくなった。
「よければ試して見てください」と薦められ二人ではめてみると、指に通った綺麗な銀と青が綺麗に輝いていた。
フィ「よく似合ってるよ、」
「ありがとう！フィディオも似合ってる、」
そう言うとフィディオは微笑み、店員さんに「じゃあこの二つください。」と言った。そしてレジまでいくと二つ分のお金を出し始めて、あたしは慌てて止める。
「自分の分は自分で払うよっ！」
「いいんだ、俺に買わせてくれ。」
「でもっ、」
口ごもっていると、会計が終わってしまいフィディオが袋を受け取った。申し訳なさそうに彼を見ると「じゃあさ、」と口を開いた。
「Aが、こっちの金色の方もらってくれないか？
離れていても、お互いを思い出せるように。」
「......うん、！」
フィディオの言葉が嬉しくて、頬を緩めて頷いた。
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作者名：鈴神 | 作成日時：2020年5月31日 10時
