＊日本代表の女の子 ページ10
＊
フィ「この島は広いな。」
俺はイタリアからライオコット島に到着した日の夜、サッカーボールを片手に島を見て歩いていた。
フィ「はやく世界と戦いたい...,..！」
そう呟き、空を見上げながら曲がり角を曲がった俺は誰かとぶつかった。
「うわっ」
「きゃっ」
思わず声を上げてぶつかった方をみると、少女がバランスを崩して倒れそうで俺は咄嗟に腰を支えた。
「大丈夫？」
そう声をかけて思わず息を呑んだ。少女の顔を見ると、鮮やかな青紫色の髪を一括りに結び、俺と同じ瞳の美しい顔をしていた。
ドクンと胸が弾み、彼女から視線が外せなくなった。
「貴方は、！！」
俺の顔を見て、思い出したように言う少女。
俺もそんな彼女の顔をしっかりと見ると、見覚えがあった。
「君は、確か特例の......！」
＿神山A。日本代表の唯一の女子選手。
美しき刃 という異名を持つ世界屈指のストライカーだったが、突然姿を消した。その子が日本代表の特例選手。異名通りの美しさに、俺は彼女の顔を魅入ってしまう。
なんとなく目が逸らせなくなりお互い見つめあっていると、彼女が突然声を上げた。
「タイヤ！！！」
そう言って急に走り出した彼女はすぐに遠くなり、呆気に取られている俺に向かって叫んだ。
「ぶつかってごめんね、ありがとう！」
そう言って向き直ると真っ直ぐトラックを追いかけていった。そのスピードは、かつて美しき刃、と呼ばれていた時と変わらなかった。
「美しき刃、すごいスピードだ。」
俺は走っていく彼女を見つめ、向き直り角を曲がろうとするとまたぶつかった。
今度はバンダナを巻いた少年だったが、俺はさっきのトラックにボールが乗ってしまった事に気づき、少年と一緒にトラックを追いかけた。
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Rui - こちらからすみません初めまして読ませて頂きましたこれから作品頑張って下さい私もフィディオカッコよく好きです！もしよかったら好きな作品選んで出来るイベントやっています「あなたの小説読ませて下さい。」です (2020年8月8日 21時) (
レス) id: 79cb60a812 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 豹連さん» そんなこと言って頂けるなんて嬉しいです！老人は原作では円堂くんに色々ヒントをくれてた人です(*´ω`*) 誰なのかは後々わかります！是非愛読して頂けると嬉しいです〜！ (2020年4月4日 13時) (レス) id: 06d77448cb (このIDを非表示/違反報告)
豹連 - めっちゃ面白いです！しかもフィディオの小説なんて神ですよ！最後に出てきた老人って誰っ！！更新頑張って下さい、楽しみにしています♪ (2020年4月4日 12時) (レス) id: 32963e04a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴神 | 作成日時：2020年3月25日 14時
