自担には裏があるようで 2 ___Yuri.C__ (ページ8)

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デート？ページ8

side__you

…空いた口が塞がらないとはまさにこういうことだ……！

私はいま知念くんの発言に驚いている。

［Aは僕とデートだから］？！

私が自分の都合のいいように聞き間違えただけ？？？

伊「え。あ～、ちねん。今日オフ？」

侑「うん、そう。

いのちゃん、知っててそーゆー事するのやめてね」

伊「だってー」

侑「ん？」

伊「……はは、なんでもないよ(棒)」

よくわからない私をよそに2人の話は進んでく。

状況もわからない上に会話の意味もわからない！

それ私のスマホなのに……((

そんなアホみたいなこと考えてる間にさらに話は進んで。

伊「あは、でもそっかぁ。デートしてるのかぁ」

侑「…………してるけど」

伊「じゃあ、写真ちょーだい♡」

侑「は？」

うん、わからないけど、写真？

知念くんの顔が急に怖くなる。

イライラしてるような、焦ってるような、？

伊「写真くれたら諦めて

俺はまた今度Aちゃんとデートするよ～」

侑「今度もダメだから」

伊「やだ、知念ちゃんこわい」

侑「もう一生誘わないなら、写真あげるよ」

____________ん？？？？

ちょっと話が読めないな

伊「わぉ、独占欲ってやつですか」

侑「…今日のいのちゃんうざい」

伊「___________________？」

は？って言って小さく舌打ちをした知念くんは

［…後でLINEする］と言って

伊野ちゃんの返事を聞かずにぷちっと切った。

するとすぐにこっちを向いて

侑「……出かける準備、して。はやく。」

『え、なん……』

侑「いいから」

久しぶりの有無を言わせぬ威圧感。

私に拒否権はないようで。

事情くらい教えてくれてもいいのに…！

と、聞かない選択肢はないので

自分の部屋に戻って出かける準備。

知念くんも知念くんで自分の部屋に行った。

クローゼットを開けて、服を見る。

あんまかわいいやつないな…

ん～、折角出かけるならかわいい服着たい…！

そこで目にとまったのは

朱理に去年誕生日プレゼントでもらったお気に入りの

白のショルダーワンピース。

ちょっと肩でるけどあったかくなってきたから大丈夫かな……？

と思い、それにニーハイソックスをあわせる。

髪はちょっとふわふわしたみつあみ。

『ん～……まぁ、これでいいかな…』

部屋にある鏡で確認する。

うん、まぁ悪くは無いと思う……

最後に1回くるんってしてから、鞄を持って部屋を出た。