自担には裏があるようで 2 ___Yuri.C__ (ページ7)

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お休みページ7

side__you

その3日後、

知念くんはオフで、私も何も無かった。

だから2人で家なう…

知念くんは朝からTVの前でゲーム。

私はソファでスマホ。

そのためかもちろん会話はなく、

知念くんのゲームの音だけが部屋中に響いている。

それなのに居心地が良いのは

きっと知念くんがいるから。

真剣な顔でゲームをする知念くんを微笑ましく見ていると、

______ﾋﾟｺﾝ

私のスマホにLINEが届く。

" 誰かな？ " と思いながら

［新着のメッセージが届いています］をタップ。

いのおこめAちゃーん、今日ひま?

いのおこめ俺とデートしようよ～

『でっ……？！』

まさかの伊野ちゃんから。

なにげに伊野ちゃんとのトーク画面開くのは久しぶり。

でもなんで……

送る人間違えたのかな、？なんて

ちょっとぼーっとしながら考える

いやそんなことより。

デートってなに、デートって！！！！

んん、人違いかな？

でも名前は私だし……

そんなことを考えてると伊野ちゃんから電話。

音に反応してか知念くんがこっちをちらっと見る。

でもすぐ逸らしてしまって、全然気にしてない様子

LINEに既読もつけて出ないわけにはいかないので、

そっと応答ボタンを押す。

『も、しもし……』

伊「あっ、もしもし？Aちゃん？」

『うん』

恐る恐る電話に出ると伊野ちゃんの大きくて高い声が聞こえた。

知念くんにもその声が聞こえたのか、手を止めて私をガン見。

ひぇ、怖い

伊「で、どう？俺とデートしない？」

ハートがつきそうなぐらい御機嫌な声で

電話の向こうではニコニコしてるのかな、とか

…って、そんな事考えてる場合じゃない

今日は知念くんを1日拝むつもりなのに…

でもアイドルからの誘い断るとか怖い

断るにしたって断り方がわからない……っ

『えと…』

どうしようかとどもっていると

手からスマホがいなくなった。

『ぅえ？！』

驚いて上を向くといつの間にか目の前には知念くん。

その手には私のスマホが握られていた。

いつのまにこっちに……！！

ゲームは、と思いゲームをみると途中で停止している

視線を知念くんに戻すと

知念くんは耳元にスマホを寄せている。

伊「あれ？もしもーし、Aちゃん？」

そんなスマホに向かって知念くんが口を開いた

侑「ごめんねいのちゃん、Aは僕とデートだから」

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