└【関係】 ページ8
◇八縞 瑠璃
姉の娘さん。要は姪。
有楽にとって数少ないキチンと面識のある親戚。初めて会ったときに、生存報告を兼ねて姉宛てに送っていた手紙のことを瑠璃から聞かれたときは思わず声を大きくしてしまった。それ以降手紙は瑠璃宛てに少し漢字の量を減らしたり、会うたびに、かつて両親にしたように写真を見せながらそのときの話を聴かせた。戦争が始まって以降はそれも行えなくなったが、瑠璃との会話はかけがえのないもので、後には戦後に行ったボランティアへと昇華することになる。
彼女の小さい頃を知っていたため、図書館協会…というより6組織に瑠璃が入ることを知ったときは驚いた。あまり運動をするイメージがなかったから。大人しい子だと思っていたから。そのイメージも昔のことだよなぁと思いつつ再会を果たし、会話を頻繁にかわすようになる。……の、だが。ここ最近、どうにも避けられているような気がしている。お年頃かなぁとあまり気にしていないが、何かあったなら教えてほしいとも思っている。
呼び方:瑠璃ちゃん
呼ばれ方:おじさん、有楽おじさん
「シロクマに会った話?……まさか、手紙読んでくれてるの!?そう、そっか、聞きたいのかい。もちろん良いよ、おじさんが話してあげよう。あれは、8月のことだ。こっちでは8月っていうとあつ〜いけれど、シロクマさんたちが居るところは、8月がとっても涼しい場所でね…──」
「久しぶり、瑠璃ちゃん!大きくなったね、今何歳だっけ? えっもう!?そうか、最後に会ったのそんな前だっけ。時間が経つのは早いなぁ…」
「あれ、瑠璃ちゃ……んって、行っちゃった。…………なんか悪いことしたかなぁ」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風雪妃月 | 作成日時:2022年1月2日 2時