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あれから登り続けて数分後。私達は頂上に着くことができた。
『はい!無事に登り切ることができました〜!』
いえ〜いとカメラに向かってピースすると、横からすかさず入って並びピースする明那。パチッと目を合わせると無邪気な笑顔を浮かべる。
『ということで完走した感想を聞いていこうかな。まゆ〜どうだった?』
「それ言いたいだけでしょ……一生やりたくない」
バッサリと言い捨てられたまゆの言葉に思わず笑ってしまう。
しかし同感だ。もう11月も終わりかけの時に山なんて登りたくない。
『明那は〜?』
「……疲れましたね」
『やっぱり?不破くんは?』
「A好き………」
『駄目ですねこれ。相当疲れて頭やられたんでしょうね。これでヘボたれてたらろふまおの時のあれはなんだって話ですよ』
脳死で喋っている不破くんは置いておいて進行を進める。
あとは番組の最後を飾る〆をするだけだ。長かったなぁ、最後はトラブルなしで終わりたいなぁ。
『私も今日は疲れました!
でもこの一日でまた絆が深まったんじゃないかなと思います。では、メッシャーズといっしょ!これにて終了!解散!』
「来週は?」
『あるわけねぇだろ!!!』
ふわふわな不破くんに思わずツッコミを入れたところでカメラは止められた。
多分ろふまおの癖で聞いてしまったんだろう。だがしかし【メッシャーズといっしょ】は単発でありシリーズ物ではないんだ。メッシャーズといっしょがシリーズ化したら不破くんのスケジュールが死ぬことになるぞ。
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虫や蛇等に襲われることもなく無事に下山。怪我等ないかの確認だけしてその場で解散した。
スタッフは本社へ、私達ライバーは家に帰ることになった。
四人でご飯でも行く?という話が出たが、私は流石に疲れてすぎてもう寝たいという気持ちが大きかったので帰宅ルートを選択した。ごめんね。
どうやらまゆも帰るらしく、私の後を追ってきた(ふわぐさはご飯食べに行ったらしい)
電車に乗って帰るため、改札口を通りホームで電車を待つ。
日は少し沈み始めていて、夕日が私の眼球に確実にダメージを与えようとしているのを感じた。
まゆも私も最寄り駅は同じだから一緒に帰れるね。
『ねえ、まゆ。今日どうだった?楽しかった?』
「楽しかったよ」
『ふふ、良かった。リスナーさんこういうの喜んでくれるかなぁ』
「よろこんでくれるよ、きっと」
そう言って微笑んだ彼の顔はすごく頼もしい顔だった
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素因数分解(プロフ) - きらさん» きらさんコメントありがとうございます!ただいま戻りました。期待に答えられるよう頑張ります! (2022年11月21日 8時) (レス) id: 98917b6f0c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 以前読んでいました‥!!おかえりなさい!!また楽しみにしています!! (2022年11月21日 4時) (レス) @page9 id: 7c1a37c7c3 (このIDを非表示/違反報告)
素因数分解(プロフ) - アオさん» アオさんコメントありがとうございます!リメイク前の作品を知っていただけているなんて嬉しいです。頑張ります!!!!!!!!!!!!!、! (2022年11月19日 19時) (レス) id: 98917b6f0c (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 前読んでてめちゃくちゃ好きだった作品がめちゃくちゃ好きな作者さんのものだったので荒ぶってます…………ありがとうございます!!!!!!!頑張ってください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年11月19日 19時) (レス) id: c8e1cacc72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:素因数分解 | 作成日時:2022年11月2日 21時