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『疲れたねぇ。あとちょっとだから頑張ろ』
「ん……頑張る」
小さな声でつぶやき、顔をあげる彼。
疲れはあるみたいだけど、少し元気が出たみたい。
そんな彼から目を離し、ふと前を見ると視界いっぱいに広がる景色。
少し残っている紅葉が見えた。綺麗だった。
思わず声が出る。
「うわーきれい！」
休憩し体力が回復した明那が少し大きめの声で叫んだ。
それを聞いてスタッフ含めみんなが景色を見る。
綺麗、都会でもいい場所あるんですね、等色んな声が聞こえてきた。
「よし、綺麗な絶景も見れたし、休憩もできた。もうひと頑張りしますか！」
スタッフの声にみんながおー！と返す。ベンチから立ってメシャの顔を見る。
さっきよりは疲れも取れたみたい。良かった。
『まゆ行ける？』
「うん、大丈夫」
体力面で少し心配だったまゆも大丈夫。
じゃあ、多分他二人も大丈夫かな。
そう思って、まだ続く山の上に続く道につま先を向けた瞬間肩を叩かれた
「Aちゃん待って……手ぇ繋ご？」
小走りで私を追いかけて肩をたたいたのは君か、不破湊。
私としっかり目を合わせてにへっと笑う彼。いつもならやだって言って拒否するところだけど、彼も疲れてるしな。今日ぐらいいいか。
そう思った私は無言で不破くんの手を取った。
私の手より大きい手。暖かくて、包まれている感じがしてとても安心した。
「あ゛ー！！ふわっちと朝倉さんイチャイチャしてる！！！だめ！！！！」
私達の間に入ってバッと繋がれていた手を引き剥がしたのは明那。
口をへの字にして焦っている表情だった。
『……じゃあ明那も繋ぐ？』
もう片方の手をひらひらさせながら提案すると、バッと顔を赤くした彼。
「そうじゃない！」とプンスカしてる、可愛いなあ。照れ屋さんなんだから。
繋ぎたいなら繋げばいいのに(違うそうじゃない)
「あきなー、どれだけ羨ましくてもAちゃんは俺のだからな」
『独占力が強すぎる』
私を後ろから抱き締めて明那にマウントをとる不破くん。大人げないぞ。
「ねえ、尺押してるからもう行くよ」
置いてくよ、と私達を追い抜かし先に行くまゆ。
私達は笑顔で追いかける。すぐに隣に並ぶ。
っぱメシャよなぁ。
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素因数分解(プロフ) - きらさん» きらさんコメントありがとうございます！ただいま戻りました。期待に答えられるよう頑張ります！ (2022年11月21日 8時) (
レス) id: 98917b6f0c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 以前読んでいました‥！！おかえりなさい！！また楽しみにしています！！ (2022年11月21日 4時) (レス) @page9 id: 7c1a37c7c3 (このIDを非表示/違反報告)
素因数分解(プロフ) - アオさん» アオさんコメントありがとうございます！リメイク前の作品を知っていただけているなんて嬉しいです。頑張ります！！！！！！！！！！！！！、！ (2022年11月19日 19時) (レス) id: 98917b6f0c (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 前読んでてめちゃくちゃ好きだった作品がめちゃくちゃ好きな作者さんのものだったので荒ぶってます…………ありがとうございます！！！！！！！頑張ってください！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2022年11月19日 19時) (レス) id: c8e1cacc72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：素因数分解 | 作成日時：2022年11月2日 21時
