武器 ページ13
『死柄木さん！私も武器が欲しいです！』
「はぁ……？」
晩御飯を食べてゆったり過ごしている時に死柄木さんに提案した。
私が連合に入って割と馴染んできた頃、武器が欲しいと思うことが多々あった。
怪我して帰ってきたみんなを治癒するだけなんて嫌だ。
みんなと一緒に戦って、みんなを守りたい。
「駄目だ、お前、俺達と戦いたいとか考えてんだろ」
『はい、みんなを治癒するだけなんてヤです。サポートしながらみんなを守りたいです』
横を見ると連合メンバーみんなこっちを見ていた。
当たり前だろうね、ヒーラーが戦いたいって言い出したんだもん。
大事な、ヒーラーが、
「……お前、自分が連合の中でどういう立ち位置か分かってんのかよ」
『大事なヒーラー』
「分かってんなら言うなよ………こっちだってその大事なヒーラーサンを失いたくないワケ、分かるだろ」
『それは分かってます、だけど…！』
やっぱり、守られるだけは癪にさわる。
守りたいんだ。
「そんなに駄目なことかよ、それ」
『荼毘…？！』
私の横に来て庇うように言うのは荼毘くん。
肩に置かれた手は相変わらず暖かい。
「駄目に決まってんだろ、大事なヒーラーだぞ」
「ヒーラーだから連れて行くべきだろ。俺達の怪我はすぐに回復できるし、自分の怪我も自分でどうにかできる。戦場に重要な役目じゃねぇかリーダー？
それに、その大事なヒーラーを失うかどうかは俺達次第だろ。守ってやればいいだけだろ」
『荼毘くん、ありがとう。でもね、守られるだけは嫌なの。私はみんなを守りたい、大怪我して、それを治すだけは嫌なの』
「
確かに、
でも、敵が味方を助けてもいいでしょ？
「チッ……少し考えさせろ」
死柄木さんは、そう言い残して奥の部屋に消えていった。
「……Aと戦えるならもう少し頑張れるし、俺的には武器作んの考えてほしいけどな」
『なんでそんな中学生みたいな思考してんの……』
「いいだろ別に、俺にはそんな時期なかったんだから」
『うっわDTかよ……』
「なんだこのブス」
『なんだよ変態』
「二人とも仲いいですよネェ、付き合ってるみたい！」
「『誰がこんな奴と！！！』」
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素因数分解(プロフ) - やくまるさん» やくまるさんコメント、そして応援ありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年8月12日 0時) (
レス) id: 98917b6f0c (このIDを非表示/違反報告)
やくまる(プロフ) - この作品大好きです！更新頑張って下さい、応援してます‼︎ (2022年8月11日 14時) (レス) @page1 id: 3d969762ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：素因数分解 | 作成日時：2022年8月7日 20時
