5＋1

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【shin side】
「ははぁ〜…なるほどねぇ」

樹から北斗と高地さんの話を聞いた時。俺は妙に納得がいった。



SixTONES結成時。
俺たちは皆、何かしら心に傷を抱えていたけれど、俺は特に、北斗が心配だった。

度重なる同じグループだったメンバーのデビュー。それを北斗は、1人だけ逃して……。


SixTONESで仕事の時はいつも直ぐに帰ってしまうし、楽屋では1人、部屋の片隅でイヤホンをつけている。

きっとメンバーが信頼できないんだろうな…。彼の心の拠り所が、どこかにあればいいけれど。そう思っていた。



だから、北斗にとってのその存在が、高地さんだったんだなと思った。彼のおかげで辞めなかった、と言っても過言じゃないのではないか。






そんな彼との再開。嬉しくない訳ないよね。

高地さんを目の前にした北斗は、ドギマギして視線を泳がせている。



皆で店に入ってからは、ジェシーにぴったりとひっつかれた高地さんにボーッと熱のこもった視線を送っている。

健気だなぁ。


ジェシーには悪いけど、北斗ももっと高地さんと色んな話をしたいはず。

複雑な表情を浮かべたジェシーに絡みに行くふりをして、俺は高地さんからジェシーを引き剥がした。



北斗。こんな時くらい、我慢しなくていいと思うよ。




北斗が高地さんと嬉しそうに話しているのを見て、俺も嬉しくなった。

北斗が楽しそうで、良かった！



その後、俺も高地さんと話した。年の差なんか全く感じさせない、気さくで明るい彼と、俺は一瞬で意気投合した。

それは俺だけじゃなくて、皆も。


まるで、俺たちは元々6人だったみたいに打ち解けて。

学生の頃に戻ったかのように、思いっきり笑いあった。



これから、二人とこーちの関係がどうなっていくかは分からないけど。

ずっとこんな風に笑いあっていたいなと思った。

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