5＋1

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2人でいただきます、と言って夕飯を食べ始める。

俺は「うめぇ〜！」と美味しそうに食べるこーちに過去の面影を感じて思わず写真を撮り、SixTONESのグループにこっそり送った。

ジェシーからの「なんで誘ってくれなかったの！」というメッセージを鼻で笑い、携帯を閉じる。

高「どしたの？」

北「.......いや？美味しい？」

高「めっちゃ美味い！最高！」

北「よかった〜」



夕飯を食べ終えた俺たちは、こーちに貰ったスイカを切ってベランダに出る。
すると丁度花火がはじまった。夜空に咲く花を眺めながら、俺は頭にふと浮かんできた歌を口ずさむ。

北「.......夏の星座にぶらさがって、上から花火を見下ろして〜...」

高「.....夏の正座って、北斗七星かな.........北斗だね」

北「.................違うよ.......................」


だって、この歌は失恋の歌なんだ...........。

花火に照らされたこーちの綺麗な横顔を見て、俺は胸が苦しくなる。

北「.....こんなに好きなんです、仕方ないんです.......」

俺の声は、どん.......と鳴り響く花火の音でかき消されていく。



.........ドキドキして、花火どころじゃなかった。

長く感じた花火も終わってしまったが、俺たちはベランダでぼーっとしていた。

北「最近.....ジェス丸くんとはどうなのよ」

高「んー.....この前一緒にツーリング行ったよ」

北「へぇ...楽しかった？」

高「楽しかったよ」

北「.......................今は」

高「.......楽しいよ」


その時、ヒュウ.....と冷たい風が吹いた。

俺は室内にブランケットを取りに行き、こーちの肩にかけるのを口実に、背後からこーちを抱きしめた。


高「...................北斗、」



北「こーち.......俺と友達になって」


俺の言葉に、こーちはクスッと笑う。抱きしめた腕を拒まれることはない。

高「もう友達なんじゃねーの？」




北「.........じゃあ.........



.........このままずっとそばにいて...........」




高「.......北斗が俺を嫌いになっても、俺はそばにいるつもりだよ」



...........なんだよそれ...................。

俺はつい抱き締める力を強くすると、「痛い痛い」とこーちは笑っている。




.....かわいい。絶対、離してやんねーからな.............。

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