9話 ページ9
あなたside
____昨日の夜のイメトレより、凄いドキドキ感。
お兄ちゃんに目をやると、パソコンの前に座って、なんだか高そうなヘッドホンをしていて。
画面と睨み合うお兄ちゃんの目は、凄くかっこいい。
…好きなこと、頑張ってるんだ。羨ましいな。
って、凄く思った。
私にやりたいことなんてまだ無いし、あったとしても実現するのは難しいから。
打ち込めるお兄ちゃんが、少し羨ましい。
____マサイ「A」
ぼーっとお兄ちゃんの横顔を見てたら、お兄ちゃんがこっちを振り返っていて、思わずピクッとする。
「ん?」
マサイ「シルクと話してどうだった?」
「あぁ」
自分の友達と、私が気が合うか心配してくれてるんだ。
ほんとうに優しいね、お兄ちゃんは。
「いい人そうだった。私、好きだよ。シルク」
マサイ「…ふーん」
意外と冷たい返事にびっくり。
なんか…不機嫌?
そう思ったけど、聞いたところでお兄ちゃんはいつも話してくれないから、聞かないでおこうと思った。
.
____「お兄ちゃん、晩御飯食べようよ」
しばらく無言の雰囲気が続いて、なんか気まずかったから、我慢出来ずに呟いた。
マサイ「そこん中入ってるから」
まだ不機嫌そうなお兄ちゃんの指の先には冷蔵庫で、レンジで温めて食べろってことかな。って勝手に解釈。
…流石に、傷つく。
「お兄ちゃん食べないの?」
マサイ「後でいい」
「お腹…」
マサイ「空いてないよ」
少しテキトーなお兄ちゃんは、そう言って「早く食べな」ってまた少しテキトーに私をあしらった。
…心が痛い。
____「お兄ちゃんと一緒に食べたいの。
私、終わるの待ってるからね」
思わず、私に背を向けパソコンに向き合う、お兄ちゃんに呟いた。
言ってから恥ずかしくなる。
…あー、気持ち悪い私。何歳児だっつーの。
そう思ってると、
____パッと手を握られて、
____マサイ「もう編集後でやることにした」
私に目線を合わせてかかんだお兄ちゃん。
近くでぶつかった瞳は真っ直ぐで、思わず私は瞬きを繰り返した。
マサイ「早く食べよ」
そのまま引っ張られて、冷蔵庫の前で手が離れて、「何が食べたい?」と冷蔵庫を漁るお兄ちゃん。
…ドキドキ
今、心臓の音絶対聞こえてる。
凄いかっこいい。
好き。
____さっきまで触れていた手を見つめて、1人で何度も心の奥でそう繰り返した。
388人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し56489号(プロフ) - いつ更新するのか…好きすぎてほんとやばい (2018年9月6日 13時) (レス) id: b44e30921c (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - 遅いよおおおおおおおおお (2018年3月31日 20時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - 更新遅くない?大丈夫? (2018年3月30日 7時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - いつ更新するんや…好きすぎてヤババ (2018年3月28日 10時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
なたで胡子 - ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙好きだ〜〜〜!!!!!gray22さんのほんと好きだ〜〜!! (2017年4月3日 0時) (レス) id: 6e823ee613 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:gray22 | 作成日時:2017年3月24日 15時