6話 ページ6
シルクside
____Aさんの第一印象は、人形。
色素の濃い真っ黒な目、
短くバッサリと切られた髪の毛、
裏腹に、真っ白な肌、
赤いぽってりとした唇、
その全てのパーツは、俺が自己紹介を終えたあとも、一切動かない。
4月らしいカーディガンに短パンのコーディネートは、華奢で透明感のある体が浮き彫りになっていた。
…可愛い。正直凄く可愛いけど、全然タイプでは無い。
むしろマサイの方がタイプなんじゃないの?って思う。
なのに、マサイには全然その気は無さそうで。
やっぱり妹のようにしか見てねぇんだな。こんなに可愛いのに。もったいねぇ。とすら思えた。
____でも、
俺はすぐに気づいてしまった。
マサイ「A緊張してる」
そう言って、マサイが心配そうに覗き込むと
「うん」
____照れたように、
まるで、
兄ではなく、
____好きな人を見つめるように
優しく笑ったAさんに、気づいてしまった。
.
.
____「…私、部屋いくね」
ゲームを始めたマサイたちに飽きたのか、Aさんは部屋へ行ってしまった。
ンダホ「いいの?マサイ」
マサイ「あー、Aはいつもあんな感じ」
ぺけたん「めっちゃクールそうだよね、なんか」
マサイ「そうか?」
そうか?って…
まぁ、マサイには色んな表情をするのか。
って薄々思った。
シルク「俺話しかけてこよーかなー」
沈黙の中不意に呟いた俺にクルッと3人は振り向いた。
ぺけたん「…シルクが?珍しい」
シルク「そう?」
ンダホ「うん、めっちゃ」
シルク「同じマンションだし、挨拶だよ。挨拶」
そういったものも、
あの笑顔俺にもちょっと向けてくんねぇかな
って思ったのが本音。
____俺らしくないぐらいに、不思議な緊張に襲われながら、ノックをすると、ちょっと経ってから、不審そうにドアを開けたAさん。
ゲームいいんですか?って気遣ってくれたのはちょっと意外だった。
シルク「俺、ゲーム苦手。笑」
「ゲーム苦手なんだ、シルクさん」
シルク「あっ、俺のことシルクって呼んでくれていいから」
「…シルク」
シルク「そ。タメでいい。俺はなんて呼べばいい?」
「えっと」
____「Aがいい」
____…あ、笑った。
「………あの、シルク?」
シルク「あっ、ごめん」
____…やべぇ、
今、なんか、
ドキドキした。
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名無し56489号(プロフ) - いつ更新するのか…好きすぎてほんとやばい (2018年9月6日 13時) (レス) id: b44e30921c (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - 遅いよおおおおおおおおお (2018年3月31日 20時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - 更新遅くない?大丈夫? (2018年3月30日 7時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - いつ更新するんや…好きすぎてヤババ (2018年3月28日 10時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
なたで胡子 - ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙好きだ〜〜〜!!!!!gray22さんのほんと好きだ〜〜!! (2017年4月3日 0時) (レス) id: 6e823ee613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:gray22 | 作成日時:2017年3月24日 15時