4話 ページ4
マサイside
____Aはいつも、気づいたら隣にいた。
表情は無いけどどこか抜けていて、憎めない。
そんな可愛い俺の妹。
俺には弟も妹もいるけど、二人と同じくらい大切なのがA。
俺は不器用だから、伝わってるか分からないけど、凄く大切。
.
.
____この大切さえ、今は、別の意味の大切になっているような気がしないわけでもない。
.
.
____Aは、いつも悲しそうな顔をしてたり。
…この間もそうだった。
それは、複雑な家庭環境にあると思う。
他人の家だからやけに突っ込んでも鬱陶しいだけか。
って思って何も言わずにいたけど、
Aの寂しそうな背中と、妙に上手くなっていく料理の腕前は、
気持ち悪いくらいに切なくて、苦かった。
流石に、見てられなくて、
____マサイ「来る?俺ん家」
そう言わずには居られず。
20を超えた男女だけど、大丈夫。Aなら。
そう信じて、
____今日という日を迎えた。
…信じていた、だけだけど。
.
.
____シルク「はぁぁぁ!?同居する!?」
…完全にこいつらに言うの忘れてた。
思い切りでA呼んじゃったけど、撮影にも影響が出るだろう。
シルク「しかもこれから来るって…」
ンダホ「Aちゃんってあれでしょ?妹のように可愛がってた」
マサイ「そうそう」
ぺけたん「って言ったって20歳超えた女の子だよ?」
マサイ「…まあ、Aだから」
シルク「いや、Aだからって片付く問題じゃなくね?笑」
マサイ「俺の妹だから、Aは」
____俺の妹同然。
自分のお母さんと食べるご飯の数より、うちの両親と食べるご飯の数の方が多いだろ。絶対。
シルク「よーし、ドッキリしよーっと」
ンダホ「いいね!」
マサイ「…泣かせたら殺す」
ぺけたん「どんだけ好きなの〜笑」
____どんだけ言われても、守るって決めてるし、Aの幸せは一番近くで見てたいから、当然。
そう心に言い聞かせていたら、ピンポーンとインターホンがなって、俺は慌てて出迎える。
____「お邪魔しまーす」
そう緊張しながら言ったAは、結構可愛いと思う。
顔立ちも綺麗だし、短く切った髪も似合ってる。
シルクの声に驚いた顔も
真っ直ぐな目も
柔らかい声も
愛しい。
____「お兄ちゃん」
そう言って笑ったら、胸が痛くなるのは、いつからだったっけ。
388人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し56489号(プロフ) - いつ更新するのか…好きすぎてほんとやばい (2018年9月6日 13時) (レス) id: b44e30921c (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - 遅いよおおおおおおおおお (2018年3月31日 20時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - 更新遅くない?大丈夫? (2018年3月30日 7時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - いつ更新するんや…好きすぎてヤババ (2018年3月28日 10時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
なたで胡子 - ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙好きだ〜〜〜!!!!!gray22さんのほんと好きだ〜〜!! (2017年4月3日 0時) (レス) id: 6e823ee613 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:gray22 | 作成日時:2017年3月24日 15時