epilogue ページ39
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大毅の家は広くて、必要最低限の物しか置いてない様子だった。
「ピアノ弾くの?」
「おー、練習してんねん」
「何か弾いてよ」
「今度な」
大毅がピアノなんて、正直似合わない。
けど、楽しそうに弾くんだろうな。
「風呂こっち」
「いいの?先入っても」
「一緒に入ってもいいけど、」
「そう言う意味で言ったんじゃないから」
「冗談に決まってるやん」
と笑いながらお風呂の中を説明をしてくれる。
なんだろう、このソワソワする感じ。
お風呂もそうだけど、部屋の全てが男の人って感じがして落ち着かない。
お風呂から上がると、タオルと着替えが用意されていた。
大きめのTシャツとズボン。
手足を通すと、一気に大毅の匂いに包まれる。
新品の歯ブラシも出してくれて、歯磨きも済ませる。
「ありがとう、上がったよ」
「おー。俺も入ってくるわ」
大毅がお風呂に入っている間、ソファに腰掛けてシンプルな部屋を見渡す。
やっぱいいとこ住んでるなぁ。
部屋の中探索して回って、お風呂から上がった大毅に「何してんねん!」って言われるオチが見えるんだけど…
眠たかったから諦めた。
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作者名:はしご | 作成日時:2020年8月31日 0時