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23話 ページ31
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「だいたいさ、いきなり現れて気のあるような事ばっかり言うのは何なの？何年越しや思てんねん」
「おいおい」
「…なに」
「何が、私もちょっと飲もうかなぁ やねん。ベロッベロやんけ。なに？酔ったら関西弁戻ってくんの？」
「そんな言い方してない。でも大丈夫、意識あるから。意識ある上でお酒の力借りて聞きたいこと全部聞くから」
「それ力借りるって言わへんから！」
アホか！ と目の前でガハハと爆笑する。
この笑顔を見ると、笑ってくれるのがすごく嬉しかったんだよなぁ って懐かしくなる。
「…聞きたいこといっぱいあるんだから、ちゃんと答えてね」
「おん。今日はそのつもりやで」
優しい声と表情に内心きゅんとしてしまうけど、ビールを流し込んで誤魔化す。
とは言っても、何から聞けばいいんだろう。
いざとなると頭がこんがらがってしまう。
「…メモしてくればよかった」
「インタビューみたいに？」
「その顔、馬鹿にしてるでしょ」
「してへんわ！！」
分かるんだよ、ニヤニヤしながら眉を少し上げるその表情。
高校の頃から変わってないから。
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作者名：はしご | 作成日時：2020年8月31日 0時
